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平成30年7月12日から15日まで開催された文京区・見どころ絵はがき大賞展。文京区の見所を絵はがきにして投稿、その中から表彰をするという取り組みがされていて、今回はその8回目の作品展でした。場所は文京区シビックセンター。

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入ってまず驚いたのが会場構成。
地図のような台の上に絵はがきが置かれてあります。これは文京区をいくつかの区域に分けて、その場所に相当する絵はがきをディスプレイしているものでした。区民や働く方が自分自分で位置を変えてみたりと非常におもしろい展示手法です。

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人気スポットはこのように絵はがきの山となります。ボリュームでも皆がみている景色と認識できます。

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千石とか本駒込とか主要エリアの場所がわかるように明示されています。この絵葉書からこの場所い行こうかとはならないかもしれませんが、自分の知らない街の魅力の発見に繋がるといいです。

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こちらが大賞の作品。非常に緻密な絵でこれ自体作品ですが、場所の思い入れなどストーリーもあるかと思います。何年たっても忘れられない個人の記憶と場所が結びつくことによる愛着は大切にしたいです。

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展示スペースの1/3は文京建築会によるニュー井戸端という展示です。昔は井戸を中心に井戸端会議といったようなコミュニティがありましたが、現代にもその井戸端に代わるコミュニティ発生の場があるということからスペースの紹介をしています。

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展示もラフな中にセンスの感じるさすが建築家の多い団体です。

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こういった小物がにくいですね。

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井戸をモチーフとしたディスプレイ。昔なつかしいイメージです。

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他にも地元の学校の先生方と天祖神社の在りし日の再現した模型など文京建築会の活動紹介もありました。絵はがき大賞というのも、地元愛育成のきっかけとなりますし、全国的にも見習いたい活動です。


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by nichijou-raisan | 2018-07-12 18:17 | デザイン | Comments(0)

The Day

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2月15日に東京で開催された空間デザインシンポジウムに参加しました。The DAY.

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商環境デザインの4団体の合同で企画されたイベントで会場もいっぱいでした。

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冒頭は建築家の内藤廣さん。現代は人間の成長とかけ離れたコンピューター技術の進化による間を埋めるものこそが芸術やアート、建築であるといいます。

東京はこれからビックプロジェクトが相次ぎ、6000億や1兆規模の投資も行われるそうです。
その中ですべてが成功するわけではなく、危機感も同時に持たなければならないと。

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これが渋谷の未来図です。高層ビルが立ち並び、今の渋谷とはまったく違う風景ができあがります。

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こうした開発の場合に、場所がそもそも持っている場所姓、界隈性をいかに継承していくのか建築家の役割が大きくなります。ここでは異なる建築家が建築設計にそれぞれかかわることで均一にならない建築の風景を作り出そうとしています。

都市のあり方とは、中心ではなく、個性のある都市の重なりの中にあるのだと内藤さんは言います。

日本デザイン振興会の大井篤理事長のプレゼンでは、これからのビジネスイノベーションは、多様性、異能、感性、本物を見抜く力が問われると言われてました。科学×技術×感性。
次代はローカリティの追求にあると。

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後半の対談ではグラフィックデザイナーの廣村正彰さんが登場され現在のプロジェクトが紹介されました。

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新世代カプセルホテル「ナインアワーズ」を手がけてますが、新しいサウナ付きカプセル「ドシー」。

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開かれたカプセルホテルの新しい形。

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近未来型のカプセル。

時代を映すホテルの姿に未来を感じました。


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by nichijou-raisan | 2018-02-15 20:55 | デザイン | Comments(0)

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岐阜県、美濃市、岐阜県都市計画協会主催の景観シンポジウムに参加しました。基調講演は東京農大名誉教授 進士五十八さんです。

第一部、進士五十八さんの講演の要旨です。

「風景」とはベースは自然でそこに人間が加わったもの。
「景観」とは切り取った景色。
「ランドスケープ」とはドイツ語が語源で、日本語訳ではじめて「景観」になった。

「風景とは関係性」個々のパーツが繋がってできている。

景観法は、地域で内容を決めていくかたちとなっているのでいい法案である。行政は部署で別れ、また敷地主義である。

これからの地球環境は四つの多様性で持続する。
1、地球自然 Bio diversity 生物多様性
2、地球社会 Lifestyle diversity 生活多様性
3、グローバル経済の安定と持続性 経済多様性
4、地球風景の持続性 Landscape diversity 景観多様性

明治神宮は和魂洋才である。内苑=多様の共生、外苑=多様の統一

原風景=inner landscape, spiritual landscape

大人は子供とどれだけ豊かな原風景をつくれるのか、原風景が子供たちの美意識に繋がっている。

参考書
「路地裏の資本主義」、「里山資本主義」、「限界集落株式会社」、「私と小鳥と鈴と」

第二部は国の景観施策について国交省担当者からお聞きしました。

部署名が非常に長く、国土交通省都市局公園緑地景観課 景観・歴史文化環境整備室となっています。そもそも都市の構造は、用途地域の設定ともいえます。住宅地、商業地域、工業地域。現実的にはネット販売が増えているので、従来の都市構造が成立しづらくなってきています。

景観法は平成16年にできた法律で市町村が主体となって、地域性に重点を置いて取り組むこととなっています。国の押しつけではなく、地域に根差すという意味においてはすばらしい法律。

安倍政権は観光立国に力を入れていますが、成果も上々で、より一層景観と観光の結びつきが重要になってきます。

考えてほしいのは自分の地域で何が資源となっているのか、ビジネス化できるものは何か(マネタイズ)が重要になってきます。

地域の事例

・甲府市 ぶどう
・草津市 温泉
・小松市 里山景観
・豊後高田市 レトロの街づくり
・町田市 里山景観

以上。


全体を通しての感想は、これからは文化も景観も多様性が非常に重要で、行政上の敷地主義では解決しえない風景の周辺との関係性にその風景の根源があるということを理解しなければならないと思いました。
地域らしい風景は、子供たちの美意識の繋がっていく原風景となっていくので改めて強く風景の大切さを認識しました。



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by nichijou-raisan | 2017-11-20 13:18 | デザイン | Comments(0)

平成29年10月13日大阪ATCホールで開催されたリビングアンドデザイン展のセミナーで星野リゾートの設計で話題の東環境・建築研究所 東利恵さんのお話を聞きました。

星のや軽井沢は、星野社長、建築家東さん、ランドスケープのオンサイト計画 長谷川さんのチームで実現しました。星野社長からの要望は「アメリカに媚びないようにしてほしい」それだけだったそうです。
日本はとかく欧米に倣えの風潮がありますが、日本らしさを大事にすることが、星のや軽井沢、京都などまさにそこにしかない、旅館につながったといえます。

東さんは、コンセプトづくりで差別化をすることと、デザインは切り離すことができないといいます。東京に完成した星のや東京では、旅館をコンセプトとして、靴を脱ぐホテルとしました。

人が心地いい空間づくり、文化や文脈からコンセプトメイキングをする東氏の作品、体験しないとわからないのでいつか宿泊してみたいです。

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by nichijou-raisan | 2017-10-13 20:47 | デザイン | Comments(0)

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21_21 DESIGN SIGHT にて開催中の土木展です。
おそらく土木と言われても一般の人からすればよくわからない領域です。

I went to the civil engineering exhibition at 21_21 DESIGN SIGHT in Tokyo.
People in Japan don't know much about civil engineering in general.

今回はその土木に焦点をあてた展示で、駅舎、橋梁、景観設計などを手掛ける
西村浩のディレクターで、建築家 内藤廣の企画協力を経て実現したものです。

The exhibition is produced by Hiroshi Nishimura, a designer of a stations,
bridges and landscapes, in cooperation with an architect Hiroshi Naito.

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ヤマガミユキヒロ作の「六甲山からの眺望」という作品です。
モノクロの風景に刻々と変わる空が表現されています。

This work called "The view from Rokko mountain" is designed by Yukihiro Yamagami.
We can see the dynamics of changing colors.

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非常に美しい作品です。

It is so beautiful. I was impressed.

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渋谷、新宿、東京駅の図解です。
世界的にもまれな複雑すぎる駅。こうしてみるとますます難解です。

These works are the visualized stations in Japan.
Shibuya, Shinjuku and Tokyo station are so complicated.
It is difficult to understand the structure of the stations.

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日本の高度経済成長を支えた土木の迫力の映像です。
時代の息吹を感じます。

The movie shows the development of civil engineering in Japan.

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土木を支えてきた道具たち。

These are tools of civil engineering.
We can feel the power of humans hand,directly.

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まるで旧石器時代の槍を見ているような感覚です。

As if we were in paleolithic age.

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いつもは足元しか見ないマンホールの構造。

We usually see only the top of the man-hole.
The work shows us its structure.

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この建物の設計は安藤忠雄氏。
ミニマルな空間が光と影を呼び込みます。

This museum was designed by Tadao Ando, the world's famous architect
from Japan. The minimal space introduces the lights and the shadows.

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土木写真家 西山芳一氏の作品。
今回の展示で一番印象に残りました。

These are photographs of Houichi Nishiyama, a civil engineering
photographer.
The works introduces us the civil engineering technologies of Japan.

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土木はこうしてみると一つの建築です。

I think the civil engineering is a kind of architecture.

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渋谷駅の模型。
よくぞここまで作ったものだというくらいの複雑なものです。

This is the model of Shibuya station.
It is so complicated.

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平の鉄板の形状を変えることで、強靭な構造へと変化します。

A flat steel changes the structure.
This shows us how powerful civil engineering is.

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参加型インスタレーション。
人でもって土留めとして水の流れをせき止めます。

If a person stands in front of the screen, he can stop the waterfall.

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土木は構造体として見えるものと、インフラとして地下や道路に埋め込まれて
いくものがあります。

As for the civil engineering, there are two different types of visualization.
One is visible and the other is invisible.

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いまや世界に誇る日本の土木技術についてもっと知ってもいいのでは、と思います。

I think that more Japanese people should be familiar with our civil engineering
technologies,since this is something we should be proud of.

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写真は永代橋の図面。

おすすめです。

The pictures on the wall are the blue prints of the Eitai bridge.
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by nichijou-raisan | 2016-07-25 00:22 | デザイン | Comments(0)

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東京デザイナーズウィーク2014です。
2014年10月25日から11月3日まで明治神宮外苑絵画館前で開催されています。
建築、インテリア、プロダクト、グラフィット、アートなど多岐に渡る領域で展示
されています。

写真は、amana×arartによるAR技術を利用したアートです。
アプリをかざすと、写真に動画が現れます。
真ん中の花はインターバル撮影した画像をアプリ上で流します。
CGではないと聞いて驚きました。

静止画である写真が、ARを使って動画として対話するアートの世界は今後も
雑誌含め広がると思います。amanaから発行されるIMAという雑誌には
ARコンテンツが連動しているので、楽しめます。

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昨年はおいしい365日展と題した食が中心の住空間提案をされていた
積水ハウスさんのブースです。今年は、みどりと私のくらし展と題し、生活
空間に緑を重ねあわせ五感を使った楽しめる住まいの提案です。

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ハーブのアプローチを抜けると壁に囲まれて、ハーブとタイルの道に
出ます。壁を白一面にすることで、床への注目を促したデザインです。

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飛び石風のデザインもまた歩くことを意識させます。

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ハーブのある暮らし。緑があるというのは落ち着きます。

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毎回、畳を使った空間を作られるそうです。
下半分しか見えない窓ですが、雨が落ちる様を感じられる作りです。

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庭の中の露天風呂です。

正面を見れば、

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アイレベルで庭の低い位置からの眺め、

そして見上げれば、

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普段は見ないアングルから庭を楽しむことができます。
みどりとの関わり方、五感に響く関係性がおもしろいです。

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大日本印刷×建築家隈研吾による1.2mmの金属板への木目プリントによる
インスタレーションです。

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従来にはない新しい素材による空間の可能性が表現されています。

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建築模型とその提案書展。
日本を代表する錚々たる建築家の模型と提案資料の展示です。

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谷尻誠さん。
浜松に計画中の「くるりの森」という遊具の設計です。
あまりに自由なデザインで完成が楽しみです。

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藤本壮介さん。
2013年のギャラリーパビリオンのデザイン。
立体格子による自然でもない人工でもない空間の創出を狙った提案です。

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学生による作品。
実際に自分の体で石膏型をとり、プラモデルにしたものだそうです。
実際に組み立てることは可能だそうです。

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岩村恵子さんの作品。
独特の世界観とリアリティーが気になります。

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なんともいえません。

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ルノーのブース。
これはルノーのチーフデザインナー、アッカーさん。
人と車の生涯に渡るつながりを築いていくことを目指しているそうです。

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プロジェクションマッピングによる展示。
プロジェクションされた車のボディーを人が触るとプロジェクションそのものに
変化が現れます。

新型ルーテシアのデザインにあたって自然界の曲線を研究されたそうです。
今回の展示も人が触ることで感じる自然の曲線に触れ、またそこに反応が
生まれるという「つながり」をデザインされているのだと思いました。
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by nichijou-raisan | 2014-11-02 19:00 | デザイン | Comments(0)

サンクチュアリ出版

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最近本屋で目に止まる棚を見ていると、こんな小冊子が置いてあります。

「本を読まない人のための出版社」・・・。

写真もインパクトですが、この題名、なかなかです。
見ると販売ではなく、出版社の会社概要です。

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ぱらぱらをめくってみると、どんどん引き込まれます。
企業としての狙いが斬新です。

サンクチュアリ出版=本を読まない人のための出版社」

これってどういうこと???と言いたくなりますね。

「本をもっとシンプルで、面白いものにする。」

なるほど。

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「ONE AND ONLY」

「普通じゃないこと、

いままで誰もやろうとしなかったこと。

オリジナルのやり方にこだわり続ける。」

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「BEYOND ALL BORDERS」

「ジャンル、職業、国境、カルチャー、世代。

あらゆる壁をこえ、

難しそうなことを、わかりやすく伝えていく。」

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「ワクワクすることに対して忠実に。

ぶっ飛んだ発想を一つひとつ、

丁寧にカタチにしていく。」

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「単純に『すごい』と思う人たちと、

単純に『おもしろい!』と思う本を生み出す。

そして本を通じて、

世界中の人たちとひとつになっていく。」

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「そんな出版社であり続けたい。

すべての読者に愛をこめて。」

サンクチュアリ出版

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考え方、切り口どれをとってもすばらしいの一言。

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サンクチュアリ出版を立ち上げた高橋歩さんの著作も読んでみました。
まさにコンセプトを表した内容です。

本を読まない人のための出版社、納得です。

著書からの抜粋です。

「ねえ、何でも出来るとしたら、何したい?」
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by nichijou-raisan | 2013-08-21 02:27 | デザイン | Comments(0)

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はじまりの記憶 DVD」 杉本博司 

日本を代表する現代写真家杉本博司さんのドキュメンタリーDVDです。

日本、NY、南仏、シドニーなど世界で活躍する杉本さんのアーティストとしての
ドキュメント映像です。

このDVDは国際エミー賞のアート部門にもノミネートされた作品です。

杉本さんといえば、直島ベネッセアートサイトの本館のテラス壁面の海景シリーズ
や同直島内の護王神社など写真だけではなく活躍されている方です。

最新作は放電場というフィルムに直接電流を流し、電流の流れを写真に焼きつけた
作品です。40万ボルトにも及ぶ電流によって描かれるその姿は、人類をはるか
にさかのぼり、地球上の生命の起源にもさかのぼります。

海景というシリーズはミニマルアートのようなシンプルな写真ですが、太鼓の
人類の祖先が見たであろう風景を切り出しているところに彼の独自の視点が感じ
られます。

DVDの中で杉本さんは言います。

「芸術とするには完全にメディアの使い方が違う」と。

映画館で丸々一本の映画を長時間露光した劇場シリーズ。
写真を単なる記録ではなく、時間を焼きつけているといえます。

そして海景では、はるか昔の人類が見たであろう景色を映像化し、時空を超えた
対話がそこに生まれます。

放電場では人類がコントロールしえない、もはや神の領域である電流を映像化
することで、ある種、生命の起源へとさかのぼります。

写真というのは記録媒体であるわけですが、杉本さんの写真では記録するという
メディアの枠を越えて、時間、空間、原始といったものを表現しています。

「アートの起源」(新潮社)も杉本さんの著作で発売されています。
非常に洞察力が深く、独自の視点をもって活動されている一端を垣間見ることが
できるのでおすすめです。
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by nichijou-raisan | 2012-12-23 12:28 | デザイン | Comments(0)

渋谷にある松涛美術館にて「古道具その先 坂田和實の40年」展
開催されています。

期間は2012年10月3日から11月25日です。

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坂田さんといえば地元多治見の陶芸家安藤雅信さんとも交流のある方で
古道具という世界から寂びた道具を独自の目利きでセレクトし提案されて
います。

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白井晟一設計の松涛美術館は住宅街にひっそりと建つ低層の美術館で
中に入ると地上2階、地下2階の広がりがあることに驚きます。
建物中央には吹き抜けの下に噴水があります。
ガラスのため音は聞こえませんが、印象的なデザインです。

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階段部のディテール。
手すりや照明など細部に渡ってこだわりが感じられます。
白井晟一の作品で中津川の駅前にある「すや」という和菓子屋さんの
店舗がありますが、数奇屋づくりのデザインでディテールもすばらしい建築
です。哲学を学んだ異端の建築家の存在感がひかります。

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吹き抜け部を見上げる。
渡り廊下も曲線を描くようなデザインになっていて用と美を充たそうとした
とうかがい知ることができます。

撮影禁止なので坂田さんのセレクトした品々の写真を掲載することはでき
ませんが、雑巾あり、キリスト像あり、封筒あり、テーブルあり、人形ありと
年代は紀元前から平成のものまで幅広い時代のものです。

いずれも用を足す中で朽ち果てていくモノの姿がそこにあります。
ここでいうモノとは、民芸運動家柳宗悦の無心の美に近づいていきます。

もともと生活で使うモノは生活で使うがゆえ大量生産型で工場生産されます。
そこには意図したデザインはなく、用を充たすために形ができあがります。

柳宗悦はこのただ無心に生活のために働いた工人のその深く根ざしたもの
はある種の美があると発見しました。

坂田さんのセレクトしているモノから推察するに用を足しきったモノが
最後に見せている形とは一体なんなのか、口や言葉でも表現されない
本質に根ざした「美」がそこにあるということです。

ぱっと見は単なる骨董品やアンティークな品々なわけですが、「美」や
「アート」の定義そのものを揺るがしかねない問題定義をしている個展だと
思います。
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by nichijou-raisan | 2012-11-11 01:15 | デザイン | Comments(0)

停電の日

関東や東北地方で計画停電がはじまりました。

警察官が動員され交通整理にあたっているようです。

イギリスやアメリカではロータリー式の交差点が多いです。

これは、直進する車は中央に植栽帯があるため、

突き抜けることができず、スピードを自然に落とします。

そして交差点のロータリーに入った時に、右から来る

車が優先されます。

つまり信号機のいらない交差点というわけです。

日本は道路事情も狭いため多くの交差点では導入できませんが

広い道であれば臨時で交差点中央に通り抜け防止のパイロンを

置くなりすれば、きっと信号いらずになるはずです。

全国の信号を触ればトラブルにもなりかねませんが、

地域によって導入したら、事故も防げると思います。
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by nichijou-raisan | 2011-03-15 18:40 | デザイン | Comments(0)