都市環境デザインセミナー「なぜ『まち歩き』をするのか」山納洋

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都市環境デザインセミナー 「なぜ『まち歩き』をするのか」山納 洋

これまで50箇所以上のまち歩きイベント「Walkin' About」を企画している大阪ガス 都市魅力研究室長の山納さんのセミナーに参加しました。

特徴的なのはいわゆるガイドさんがいません。皆である町に集まって、解散、90分のまち歩きを各自してから再び集まって、一人5分ずつシェアします。

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Walkin' Aboutでは、地域の魅力や課題を再発見し、これからの地域のあり姿をデザインし都市経営課題解決提案につなげることを目指して活動しています。今回のセミナー参加者もそれぞれがまち歩きをされている方ばかりのようでした。

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今回非常に役立つ、いわゆるまち歩きの原点、そして今までの流れがわかる方々です。読んでない本なども多く、これを機会に勉強してみたいと思います。宮本常一さんの「民俗学の旅」の序文は非常にわかりやすいそうです。まずはここから。先日の林丈二さんから知った路上観察学の元となる考現学も少し難解です。陣内さんの本も地形などの読み込みなどかなりの深さがあります。ブラタモリは調査もされていて、内容的にかなりいいそうです。

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「普通のまち、なんてものはありません

都市空間には、人が作為を持って働きかけた痕跡が複層的に蓄積されていて、注意深く観察していくと独特の容貌が見えてきます

そのようにまちを歩くことは、楽しみになるだけでなく、まちのありようを深く考え、地域をより良くデザインすることにもつながります」

納得かつすばらしい考察です。

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最後にこちらもまち歩きの専門である岸田さんによるコメント。

1,ビジネス成立性が低く事業継続性が困難 → 客単価が取れなく、質の安定も難しい
2,ガイドのボランティア性 → ガイドさんの自慢話になりやすい
3,まち歩きの魅力 → 偶然性の楽しみであって複数回やコース設定をした時点でおもしろみがなくなる

非常に深い洞察で、まち歩きをビジネスとして考えた場合に観光資源となりえるか、そんな視点があると思いました。観光立国に向けたまち歩きの重要性はますます高まりますが、どう運営してまちの魅力を感じ、発信できるか、非常に考えさせられるセミナーでした。


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by nichijou-raisan | 2018-06-30 11:16 | 勉強会 | Comments(0)