京都 慈照寺東求堂、妙喜庵待庵、国宝展

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今回は京都国宝めぐりでした。最初に訪問したのは銀閣寺こと慈照寺。室町幕府八代将軍足利義政公によって造営された山荘東山殿がその起源です。慈照寺の名の由来は、義政公の法号慈照院から名づけられました。

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義政は夢想国師の作庭である西芳寺にならって庭園を構成したといいます。池泉回遊式庭園となっていて、砂で作られた向月台と銀沙灘は京都の白川砂という反射の高い素材で作られています。

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これは江戸時代になって整備されたのではと言われてますが、意味はわかっていません。建物への間接光を狙ったのではという説、月を鑑賞するためのものであったという説があるそうです。個人的には枯山水の一種でもとは方丈前といえば儀式が行われる場でしたが少しずつ機能変化に伴って役割が変わってきたのではと思います。

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紅葉には少し早かったですが、ここ最近の冷え込みで紅葉も見えました。

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庭園階段部分。天然石を丁寧に敷き詰めて作られてました。機能性と美観があります。

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「お茶の井」庭園。ここの石組は昭和6年に発掘され西芳寺の石組を模範に作られたとされます。またここに湧く井泉は義政公愛用のお茶の井跡だったそうです。

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庭園石組。

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庭園最上部より望む。

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紅葉シーズン前でしたが比較的混雑してました。本堂と右に見えるのが義政公の書斎であった東求堂です。

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ちょうどこの日は特別公開になっていて、当日の受付のみですが入ることができました。20名の先着順で名前を書き、定刻の10分くらい前に集まると案内していただけます。

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本堂内部および東求堂は撮影禁止です。東求堂は国宝でもあります。

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東求堂はもともとは阿弥陀如来を祀る阿弥陀堂でしたが、四畳半書院の同仁斎は草案茶室の源流と言われます。書院から障子を30センチほど開けるとちょうど庭園部分が掛け軸のように切り取られ非常に美しかったです。また障子前の棚には唐物の文具類が置かれ、空間もそれぞれの道具も洗練されており感動しました。

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国宝観音殿。一層を心空殿、二層を潮音閣と名付けられました。室町期の代表的な楼閣庭園建築です。

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JR山崎駅のすぐ目の前に千利休作の現存する唯一の茶室「待庵」があります。

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国宝のため撮影はできなかったのが残念ですが、当時の究極ともいえる二畳台目の茶室の光の取り入れ方、空間構成、草庵の出で立ちなど終始見入ってしまいました。茶室の由来はこうです。天王山合戦のが起こり、羽柴秀吉は明智光秀を討とうととして姫路より軍をすすめ、1582年山崎にいたり、陣をしき、陣中に千利休を招いて二畳台目の茶室を作らせ、秀吉に茶を点じました。この茶室はその後解体され、1623年に妙喜庵に移されたと言われます。

待庵は現存する日本最古のもので千利休の唯一の遺構となります。利休は大柄であったという説もありますが、二畳の中に4人は入ったとされても、掛けこみ天井と棹縁天井の組み合わせ、床の間の隅の柱を埋め込んだりと空間を広く見せる工夫も見られます。これらの意匠は、数寄屋建築のお手本となったとされます。
事前予約制で当日入ることはできませんが、住職の十分な説明もあり、非常にいい経験となりました。

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今回の最後は、京都国立博物館の「国宝」展です。京都国立博物館開館と「国宝」という言葉の誕生してから共に120周年の節目に開催され非常に注目されています。縄文から近世まで日本の歴史と美を伝える210点の展示です。会期は2017年10月3日から11月26日です。会期は4期に分かれ、一部展示替えが行われます。見どころたくさんでしたが、すばらしいものばかりでした。

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会場である平成知新館。建築家谷口吉生の設計です。谷口吉生の設計はどれも近代的でありながらもどこか和の建築、空間要素が取り込まれます。今回は非常に濃密な国宝ツアーでした。


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by nichijou-raisan | 2017-11-05 21:29 | K-1 | Comments(0)