《荒野ノヒカリ》愛岐トンネル群・アートプロジェクト

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2013年9月7日から10月27日の土日祝の19日間、近代化産業遺産である
愛岐トンネル群でアートプロジェクトが開催されています。

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愛知県春日井市と岐阜県多治見市間の旧国鉄中央線廃墟である愛岐トンネル群
は明治期に建築されました。

現地へは、定光寺駅を下車、アートプロジェクトのスタート地点まで約10分ほど。
いつも電車で見ている土岐川の風景ですが、まったく違って風光明媚な景色に驚きです。

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1900年に開通した中央本線には14箇所のトンネルがありましたが、1961年に
新線が開通してこのトンネル群は廃墟となりました。
以来2006年まで記憶から消えていた場所だったそうです。

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今回のアートプロジェクトは、経済産業省「近代化産業遺産33」に認定された
トンネル群の1.7km区間を会場にアーティストの作品が展示されます。

写真は最初のトンネルである3号トンネル。全長76mです。

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写真は占部史人さんの作品。
船が宙に浮かびます。

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廃線となった場所を整備したルート。
産業の役割を終えた線路が自然と一体化した風情があります。

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途中、線路で使われていたパーツが展示されています。
ひとつひとつに時代を感じます。

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距離があるため、展示設営備品を運搬するトラクター。
もう一台はバギーでした。

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最初の3号トンネルの向こうにある竹林。

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線路を中心に下へ上へといろんな風景を見る仕掛けがあります。

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電車からは遥か下を流れる庄内川(正式名称)の川原まで下りることができます。
普段人が入らないことから、秘境のような静けさ。こんなに近くにこんな場所が
あったのかという驚きです。

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二つ目の4号トンネル。全長76mです。

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昔は機関車が走ったというだけあってトンネル内もすすけてます。
懐中電灯を持っていけば、そんなトンネル内も覗けます。

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産業遺産も管理上の問題がいろいろあるようですが、地元の歴史に触れる機会
になるので今後も残して欲しいところです。

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軽食を出すマルシェ。
こんなしつらえも素敵です。

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三位一体と名称のついた木。
実は、三種類の木が混ざり合っています。
エノキ、クマノネズミ、イヌシデ。

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相田明さんの「遷移」という作品。
ご本人がプロジェクトの説明をされました。新潟で開催されたトリエンナーレでも
出展されたそうです。相田さんは東京農大の進士五十八さんに師事され現在は
岐阜県立園芸アカデミーで教鞭をとっている方で、土に還るアート作品に注力され
ています。

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日干し煉瓦を線路沿いに並べ自然に風化する姿を作品にしています。
見学者の方には、角砂糖を溶かしながら紅茶を振舞っていただき、それもまた作品
のひとつだといわれてました。

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4号と5号トンネルの間にある大もみじ。
平成25年11月22日から27日まで秋の特別公開があり、紅葉が見られます。

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定光寺駅は断崖の上を走っているので駅舎もない無人駅でこの階段を登ります。

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現在の中央本線定光寺駅。
先ほどの眺めもよく見えませんが、今度から電車に乗った時の印象は変わるのかも
しれません。

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古いものを壊すのは簡単ですが、今の時代に残せる何かがあるはずです。
アートがつなぐ時間。そして人。
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by nichijou-raisan | 2013-10-14 19:33 | RICOH GR | Comments(0)