2013年 08月 27日
岩村薪能
恵那市岩村町で第29回薪能が開催されました。
初めての参加です。
場所は岩村城址藩主邸跡です。
現在は歴史資料館もある場所で観光地になっています。
周辺はのどかな風景がひろがります。
西郷隆盛に大きく影響を与えた佐藤一斎が岩村藩の出であることは有名です。
記念碑も建てられています。
佐藤一斎は幕末の志士たちに思想的な影響を与えた人物です。
今なお全国の政治家や経済界の方が愛読している「言志四録」を記し
ています。
この本は今でいうリーダー論にもつながるもので鋭い世の中を見る目を
感じてなりません。
今回の薪能は29回目になります。
毎年一回開催されますので、来年で30期となる歴史ある薪能です。
4時半に会場して整理券が配布され中に入ると好みの席をとります。
場所は指定されていないので最前列の床席でも、椅子席でも構いません。
そしていよいよスタート。
能自体も見たことがないので興味深々です。
能の場合は踊る人、唄を歌う人、太鼓を叩く人からなります。
詳しくはわかりませんが室町時代の踊りが変化、融合しながら現在の形になった
といいます。
途中火入式があり、松明が登場します。
神妙な雰囲気のもと舞台が清められ薪に火がくべられます。
薪能ということから薪の火だけかと思いましたが、やはり電灯の明かりがメインで
薪は舞台下でゆらゆらと燃えていました。
羽織袴姿で太鼓を叩く姿が凛々しいです。
途中登場する僧侶。
武者。お面が出てくると能らしいです。
これは狂言です。
狂言とは今でいうお笑いといっていいでしょうか。
言葉も口語に近いので内容も聞き取れます。会場でも笑い声が響きました。
最後の能の悪霊。
全体としてゆっくりとした動きで時間の流れが独特です。
そして言葉。
言葉は能ではわかる部分もありますが、発音含めなかなか理解ができないところ
が多く解説のストーリーで大方把握してから見ると一番いいです。
室町時代の人も同じ光景を見ていたかと思うと感慨深いものがあります。
by nichijou-raisan
| 2013-08-27 02:13
| RICOH GR