2011年 09月 25日
城下町犬山
陶都街並探偵団に初めての参加です。
犬山を散策しながら犬山の街づくりについて学びます。
参加者は17名ほど。
昨年行ったものの、その時とはまた違った目で見ることができました。
市の担当者からも街づくりについての取り組みの現状など勉強に
なりました。高山のような伝統的建築物保存地区をされるといいのですが、
保存していくとなると市民の協力は不可欠です。
写真は犬山城へ上がるための稲荷神社の階段。
結構体力使います。
犬山城は織田信長の叔父である織田信康によって、1537年に造られました。
明治四年の廃藩置県で廃城され取り壊され、昭和36年から40年の4年をかけて
解体修理がされ現在に至ります。
市内を一望できます。
この犬山城の天守閣は1mくらいの囲いしかないので、ものすごく見晴らしが
いいです。その分怖いです。
瓦屋根の表情。
桃の隅瓦。
はるか遠くにはセントラルタワーズが見えます。
楼内の階段は急なので高齢者には優しくないですが、感動します。
犬山の市街はいくつも路線がありますが、歩道は修景され街並みへの
配慮があります。すべてではないですが、できるだけ伝統的な街並みを
崩さないようにしようという配慮も見られ、統一感もあります。
観光客誘致に欠かせないのが宿泊施設。
この名鉄犬山ホテルは温泉もあり、このエリアでは有名です。
犬山のもう一つの名所、有楽苑。
織田信長の弟である織田有楽(うらく)の茶室が今も残ります。
尾張の大茶匠であり国宝如庵は京都から移築されたものです。
書院前の庭。
石畳の風情。
日本建築の光はやさしい。
国宝如庵。
独創的な作風が見られる茶室。
残念ですが、中には入れません。
路地の風情。
細かなしつらえが日本人の感性に響きます。
犬山城から有楽苑は若干移動時間がかかりますが、京都にも勝る
場所です。
犬山城への登り口手前にある犬山市文化資料館。
エアコン室外機をさりげなく化粧。
こんな配慮もすばらしい。
パブリックに開かれた店舗。
こういった滲み出しが街を元気にさせます。
高山もそうですが、旅人をもてなす花はほっとさせてくれます。
城下町の風情の残る建築もあちこちに残っています。
屋根の形がおもしろい。
犬山市では景観修景の場合は建築改修費用の2/3、300万以下まで補助金を
出しているそうです。こういった取り組みあっての街並みです。
他に街づくり株式会社を設立しており、空き店舗活用など取り組んでいるそうです。
街を愛する強い思いが形になっていて、すばらしいと思います。
自分の街で何をできるか、自分は何を提供できるのかを考えないと街づくりは
進まない、そんなことを考えました。感謝です。
犬山で有名な田楽のお店「でんがくの松野屋」。
おすすめです。
by nichijou-raisan
| 2011-09-25 23:45