2011年 08月 21日
as it is
千葉県の山あいにひっそりと佇むmuseum as it is。
骨董で知る人ぞ知る坂田和実さんの私設美術館です。
今回の展示は、陶芸家内田剛一さんのコレクション展。
内田剛一さんといえば白い器が有名です。
都内から車でざっと2時間はかかります。
周辺は林となっていて、とてもいい雰囲気です。
坂田さんは骨董ではなく、古道具屋を目白で営んでますが、その目利き
たるや常人を逸してます。鑑識眼がするどい人です。
いつしかお店をのぞいた時、坂田さんとお話する機会がありました。
深く洞察される方だと強い印象が残った記憶があります。
建築は中村好文さんによるもので、和風でありながらもバランス感覚の
よいモダンなデザインでもありました。
写真は中庭から見たところ。
中庭に近いところにはカフェコーナーがあります。
大きなスライド窓で出入りします。実はこの窓の高さは少し低くなってます。
腰をかがめなければなりません。室内から見たときの光の加減からなのか
領域感を出すためかわかりませんが、身体感覚に響くものがありました。
入館料でコーヒーを飲めるようで、素敵な器でほっとした時間をいただきました。
ひとつひとつの調度品に味わいがあり、またその配置にも気配りが
あり、坂田さんの感性を感じます。
窓枠のディテール。
こんなところにもこだわりを感じます。
アルミの柔らかなフォルム。
庭のベンチとテーブル。
アンティークの味わい。
外部とは竹のスクリーンで境界が作られてますが、風と光を通す工夫が
あるので、非常に柔らか。
少し遠いですが、洗練された世界が広がります。
茶室もあってこれもまたすばらしい。おすすめです。
museum as it is
GRⅢモノクロ設定
調色:ブルー 彩度-1 コントラスト:+2 シャープネス:+1
by nichijou-raisan
| 2011-08-21 01:10
| GRⅢ