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社長失格

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社長失格」 板倉雄一郎

ベンチャー企業社長の起業から破産に至る経過が
刻々と語られている本です。

内容ですが、ひとつは起業家と経営者は違うこと、
いかに組織化を適切なタイミングで行うかを考えさせられます。

内部組織が固まらない段階で、大きく事業を広げようとすると
細かな部分に気付かず、手当てをしようと思った時には
もう遅いという状況も生まれます。

また金融機関の都合で企業は命運を左右されることは
明白で金融機関が何に影響を受け、どう行動するのかを
しっかり読まなければならないと示唆を与えています。

金融機関は政府の方針でがらっと変ります。
金融機関の担当者が何を考え、どう対応していくのか
しっかり人間心理を読み、企業側は対応していかないと
いけません。

アメリカでは事業の失敗者は復活できますが、
日本では復活は容易ではありません。

著者の板倉氏も、自分の失敗経験を世の中のために
ならないかという意識から出版に踏み切ったそうです。

企業家の方、これから組織を大きくしていこうと考えている
経営者に最適です。
by nichijou-raisan | 2009-09-30 05:35 | レバレッジリーディング