b0119493_13084487.jpg

九段下にある旧山口萬吉邸にてアートイベントが開催されました。この建物は東急電鉄、竹中工務店、東邦レオの3社が共同でリノベーションしたビジネスイノベーション拠点として2018年9月に整備されました。

b0119493_18551631.jpg

この洋館は1927年に竣工した邸宅で和洋折衷の歴史的な建築です。内部にはダンスホールやスクリーンポーチなど。写真は本来通用出入り口かと思いますが、照明といい雰囲気がよかったです。

b0119493_18551641.jpg

二階の窓。ガラス自体に模様があります。

b0119493_18551186.jpg

この日はアート作品展の初日ということもあり混雑していたので入場制限待ちでした。

b0119493_18551138.jpg

この大きなお花は草月流の家元からでした。竹の扱いといい一線を画してます。

b0119493_18550900.jpg

床のモザイクタイルといい現代建築にはないデコレーションの世界があります。


b0119493_18551264.jpg

最初の部屋の作品。レディー・ガガにもシューズを提供しているということで有名な舘華さんの作品。

b0119493_18551262.jpg

シンプルなデザインの多い昨今、こうした雰囲気のある照明の世界は素敵です。

b0119493_18551293.jpg

ヒールシューズ。遊女の履く高下駄から着想を得た現代日本のファッション。

b0119493_18551061.jpg

昔の照明はなまめかしい雰囲気が漂います。

b0119493_18550950.jpg

二階の漆の作品。

b0119493_18551002.jpg

古来漆の美しさは日本建築の中にあってこそだったといいます。深い黒。

b0119493_18550982.jpg

ゴールドのどくろ。

b0119493_18550944.jpg

地下への階段。

b0119493_18543852.jpg

こちらも漆の作品。

b0119493_18543969.jpg

一階通路部分のタイル。タイルといっても釉薬の雰囲気がすばらしい。陶芸作品に近いできです。

b0119493_21533726.jpg

二階のバルコニー。窓にはすべて網戸が固定されているので蚊を気にせず半屋内の空間を楽しめます。こういった空間があると空間にゆとりが生まれます。せっかくのバルコニーでも蚊がいたのではゆっくりできません。

旧山口萬吉邸は定期的にイベントが開催されているようなので、この空間に浸るためにも要チェックです。
おすすめです。




[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-09-15 11:35 | X100F | Comments(0)

b0119493_20301221.jpg

陶都街並探偵団、今回はNHK半分青いで人気の恵那市岩村町を散策します。はじめに訪れたのは恵那市山岡町の田んぼアート。小高い山を登ると一番田んぼアートが見られます。稲の刈り取りと同時に終了しています。

b0119493_20301276.jpg

イワクラ公園の中の一番上にあるやぐらから良く見えました。この日は雨模様でしたので心配してましたが、運よく晴れてきました。

b0119493_20301222.jpg

岩村町は岩村城の城下町として発展した町で、今なお当時の街並みが残っています。伝統的建造物群保存地区に指定されています。城下町に入るとタイムスリップしたかのような街並みが。

b0119493_20301255.jpg

岩村の偉人、佐藤一斎の言志四録の言葉が各建物の玄関先に飾ってあります。もともと佐藤一斎は岩村藩家老の二男として生まれ、儒学を修め、70の時に昌平坂学問所の儒官となり、その門下生は三千人にも及び、佐久間象山、山田方谷、渡辺崋山や勝海舟、坂本竜馬、吉田松陰にも影響を与えました。西郷隆盛は島流しにあった際座右の書としたのが、佐藤一斎がまとめあげた「言志四録」でした。

b0119493_20301324.jpg

お米やさんの前に恵那山麓サイダーが涼しげにありました。暑い日にはたまりません。

b0119493_20301348.jpg

お米やさんの店構え。昔はこんな風景の中で暮らしていたんだなーと感心します。

b0119493_20301346.jpg

岩村名物五平餅。いくつか五平餅のお店がありますが、ここは一番下のほうにある「あまから岩村店」さん。小さな団子状の五平餅です。五平餅にはお団子型と草履型があります。

b0119493_20301332.jpg

いわむら美術の館(柴田家)。

b0119493_20301316.jpg

明治時代の典型的な住宅形式で、建物内には岩村で暮らした画家 原田芳洲さんの作品などが展示されています。

b0119493_20301990.jpg

店先に並ぶ野菜。

b0119493_20301961.jpg

半分青いの中ではふくろう商店街といったので、ちなんだパネルがあります。よくある顔を出して写真に撮るというものですが、子供には人気です。

b0119493_20301927.jpg

破格の値段??のついたとある店先。

b0119493_20301956.jpg

和の趣のある街並みにコニファーとプランターが出現。もともとは植栽や緑もないところなの中庭とかでやってもらえれば街並みの違和感もないと思います。

b0119493_20301942.jpg

岩村の街並みにはたくさんの食べ物屋さんがあります。五平餅と同じくらいカステラも有名で数軒あります。試食のできるところも多いのでまずはお店に入ってお気に入りの味を探すのも楽しいです。

b0119493_20302079.jpg

左は五平餅に並ぶひとたち。ちょうどお昼時だったので混み合ってました。少し早めに入るといいです。有名なかんから餅屋さんも店内は満員で、売り切れてしまいました。数も限定されているので目当てのお店があれば早めがおすすめです。

b0119493_20302025.jpg

こんな感じです。おいしい香りが辺りに漂います。

b0119493_20302022.jpg

おへそストア。恵那にゆかりの商品がところ狭しと並びます。サイン類もおしゃれ。

b0119493_20302070.jpg

ここでしか買えない商品も多いので新しい発見があるかも。

b0119493_20302507.jpg

もともとは下のほうにあった「かめや」さん。カステラのお店です。内装は全面今風にデザインされています。

b0119493_20302591.jpg

入ったところにあるかまど。ディスプレイにしても豪華です。

b0119493_20302544.jpg

奥はカフェになっていて、テーブル席と写真の座敷席があります。こちらの座敷席が中庭に面していておすすめです。情緒があります。

b0119493_20302542.jpg

こちらがテーブル席。足の悪い方はこちらがおすすめです。メニューもお手ごろ価格で今度入ってみたいところです。

b0119493_20302500.jpg

そして中庭。コケもしっかり生えていてゆったりできます。

b0119493_20302682.jpg

カステラ。お店ごとに違うのでそれぞれ楽しみです。

b0119493_20303093.jpg

江戸末期の商家の勝川屋。書院、茶室、使用人部屋など豪勢な家です。写真の二階は娘さんの部屋だったそうです。奥に深い敷地で自然とのつながりもあって今でも住んでみたい建物です。

b0119493_20303082.jpg

お蔵がありますが、現在は佐藤一斎を学ぶ「一斎塾」の事務所となっています。

b0119493_20303053.jpg

歩いているとあちこちに半分青いコーナーがあります。

b0119493_20303088.jpg

ファンには撮影スポットになっています。

b0119493_20303167.jpg

江戸時代染物屋を営んでいた土佐屋。

b0119493_20303036.jpg

奥には当時の染物工場がそのまま残っているので工程を学ぶことができます。

b0119493_20303175.jpg

まちなみふれいあいの館。岩村観光案内所です。もともとは銀行だった建物を流用しています。

b0119493_20303190.jpg

ここもやはり半分青い。

b0119493_20303121.jpg

半分青いグッズコーナー。

b0119493_20303548.jpg

岩村といえばの女城主で有名な岩村醸造。とても飲みやすい日本酒です。試飲コーナーも充実していて、ドライバーにもやさしいノンアルコールの甘酒を振舞っていただけます。子供にはソフトクリームがあります。

b0119493_20303503.jpg

明智鉄道とのコラボ商品。

b0119493_20303551.jpg

半分青いにちなんだコラボ商品。

b0119493_20303640.jpg

こちらが岩村醸造の外観。ソフトクリームが目立ちます。

b0119493_20303647.jpg

通りの中ほどにある岩村振興事務所内にあるドラマセット。これは実物のアーケードです。

b0119493_20303670.jpg

こちらも看板としてドラマに出たものです。時代を感じます。

b0119493_20303642.jpg

この日は暑かったです。ちなみにこの通りは生活道路にもなっているので結構な車の通行がありました。ちょうど日曜でしたが、できれば子供でも安心して歩けるよう歩行者専用の日か時間帯を作ってもらえるとありがたいです。

b0119493_20303650.jpg

伝建地区の指定をとる前だったかもしれませんが、コンクリートの店舗が一段と違和感があります。せめてフロント部分は改修して街並みの連続性を作ってほしいです。

b0119493_20303961.jpg

明智鉄道のいわむら駅。昔なつかしい駅舎です。

b0119493_20303915.jpg

こういった駅や鉄道を維持する意味でも、皆で乗る努力をしなければです。

b0119493_20303933.jpg

岩村には枡形が3つあります。枡形とは敵に攻められた時にスピードを落とすために道が少し曲げられています。城下町に多いですが、通常の街道にもありますので注意してみるとおもしろいと思います。

b0119493_20303943.jpg

お昼ごはんに入った岩村駅前にある「かわい」さん。和食のお店で中も広く離れの座敷がいくつもありました。団員の人数が多かったので離れの座敷になりましたが、料理もおいしく満足の岩村ウォークでした。





[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-09-08 18:39 | 街歩き | Comments(0)

b0119493_17362036.jpg

信州伊那谷キャンパーズビレッジです。今回初めてのキャンプ場ですが、ネットで調べている限りかなりワイルドな場所だと思っていましたが予想より上でした。画像はセンターハウス。小さな売店と受付、レンタル自転車などがあります。

b0119493_17362013.jpg

左の建物で受付です。ごみの処理やお風呂などかなり丁寧に説明していただきました。お風呂は予約制で奥を少し登った場所にあります。4人が入れるくらいの湯船がありますが、シャワーも弱いので汗を流すくらいであればシャワーブースがいくつかあればいいのかなと思いました。

b0119493_17353816.jpg

場内は舗装されていないので雨降りの後は多少ぬかるみます。四駆以外の乗用車は多少汚れると思っていたほうがいいです。キャンプサイトからの移動もこれくらいの道を移動するのでかなり汚れてもいい履物を持参するのをおすすめします。

b0119493_17353976.jpg

バンガローサイト。内部はきれいに清掃されていてよかったです。デッキ部分は屋根がついていて、照明もあってテーブル、椅子もセットされているので食事などとても便利です。また焚き火OKなので、思う存分火遊びできます。ちなみに花火はセンターハウス前の指定箇所のみです。

まとめです。

(全体)伊那谷ということからも谷にあるキャンプ場で斜面にあります。センターハウスへの移動も登ったり降りたりで少々難があります。敷地内に小川が流れてますが、少し鬱蒼としているので遊ぶには微妙な感じです。

(サイト)通常の広さかと思いますが、込み合うと車の出し入れに注意が必要です。床面の段差も斜面なので多少あります。また直火はできません。

(炊事場)使うには十分です。

(トイレ)このキャンプ場は自然志向なので堆肥にするシステムなので多少の匂いがします。ウォシュレットに慣れている方は携帯用を持っていくことをおすすめします。

(売店)薪や基本的なものは置いてあるので緊急時にもなんとななります。薪が多少水を吸っているようで火付きがあまりよくなかったので、あらかじめ用意していったほうがいいかと思います。

(花火)センターハウス前の指定場所のみ。

(通信)ネットの書き込みでも知ってましたが、ソフトバンクはほとんどだめでした。センターハウスの少し上でほんのたまに電波が一瞬入るくらいで使えないと思っていいかと思います。せめてWIFIでもあれば緊急時の連絡もあるのでいいかと思います。それを知った上で利用するのであれば問題ありません。

ワイルドライフが楽しめるキャンプ場で、外に出れば温泉などもあるので周辺施設をうまく使いながら利用すると楽しめるかと思います。近くのダムに行きましたが水が干上がっていて釣りはできなかったです。


[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-08-11 17:34 | RICOH GRⅡ | Comments(0)

名古屋駅の風景

b0119493_17265766.jpg

よく使う駅ですが、撮影する機会となるとなかなかないです。名古屋駅周辺はいまや高層ビルが立ち並ぶ都会へと変わりつつあります。

b0119493_17265879.jpg

駅前ロータリーの中央にあるアート。オブジェといったらいいでしょうか。数学的な曲線美があります。

b0119493_17265843.jpg

こちらがアート周り。車のサイズを見ればかなりの大きさだとわかります。今後リニアが乗り入れると駅前広場も大きく変わるようですが、このアートの行方はどうなるでしょうか。

b0119493_17265855.jpg

ゲートタワーのビックカメラから見たモード学園スパイラル。特徴のある外観です。変わり行く名古屋。10年後にはさらに変わっていることでしょう。


[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-29 17:25 | RICOH GRⅡ | Comments(0)


b0119493_22261631.jpg

「水玉の履歴書」草間彌生(集英社新書)

草間彌生の半生を振り返った著作です。水玉アートやかぼちゃのイメージが強いですが、その考え方に触れることでよりいっそう彼女のアートの本質が理解できます。

幼少期に幻覚を見るようになり精神科にも通っていました。ちょうどその頃。

「ある日、机の上の赤い花模様のテーブルクロスを見た後で、目を移すと、天井にも窓ガラスにも柱にも同じ赤い花の形が張りついていました。部屋中、体中が花模様で埋め尽くされてしまい、私は自己消滅してしまう気がしました。」

ということがありました。これはその後に続く彼女のアートを主体をなしていくことになります。

「見る人は作品の中にすっかり没入することで、日々の心配事から解き放たれます。これこそがアーティストからの最高の贈り物であり、草間が『自己消滅』というコンセプトで意味したことなのだと思います。」テートモダンのキュレーター フランシス・モリス談。

「草間のアートは心理的な抑圧からの自己の解放を願う行為でありながら、その願いが自己と世界の同時的な救済に昇華しているところに真の偉大さがあるという。」美術評論家 建畠哲談。

また彼女は言います。

 「自分にとって芸術の最大のテーマは生と死でした。・・・齢を重ねた今は、自分が後世の人にどのようなメッセージを残して死んでいけるかを、とても強く考えています。」

そして。

「どんな仕事に就いていようと、その人が今日よりも明日、明日よりも明後日と、自分の生命の輝きに一歩でも近づけたならば、虚飾と愚かさに満ちた社会のなかであっても、それは人間として生まれたことを示す、ひとつの立派な足跡となるのではないでしょうか。」

「肉体は、いつか生命が絶えるという自然界の定めによって死体となります。けれども、私が作った数々の作品は、全世界の人へのメッセージとなって残り、人格をもってひとり歩きを始めます。」

彼女の珠玉の言葉に出会える本です。




[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-28 23:01 | レバレッジリーディング | Comments(0)

b0119493_21253064.jpg

昨年に引き続き今年も写真家江口さんのご縁で「3人の写真家と50人の仲間たち展」に参加しました。この展示も今年で3年目になります。

b0119493_21253094.jpg

場所は西新宿のヒルトンホテル地下のギャラリーです。一室は3人の写真家の作品展示でもう一室が50人の仲間たち展です。今回は二作品だしました。中央の水面を写したのが、岐阜の通称モネの池です。

b0119493_21253090.jpg

こちらが3人の写真家の部屋。やはりプロは時間も手間もかけただけの違いがあります。まだまだ勉強です。

b0119493_21253032.jpg

この壁は江口さんの作品。アパレルにいた方なので色のセンス、バランスなどなかなか真似はできません。

b0119493_21253112.jpg

恒例の好評会の時間です。皆飲み物を持ちながら3人の写真家がそれぞれコメントをいただける貴重な機会です。

b0119493_21253105.jpg

プロの作品もどんな背景でどんな意図で撮影したかをお聞きできました。

b0119493_21253171.jpg

こちらは50人の仲間の作品について好評いただきます。第三者から見て、どう受け取ったのか、配置や主題など人が見て初めて作品に意味が出てくるんだと思います。

b0119493_21253190.jpg

左から写真家の相原正明さん、小林義明さん、江口善通さん。周りは子供の撮影イベントに参加した子供たち。


[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-22 17:07 | 写真 | Comments(0)

b0119493_23480225.jpg

松本市美術館で2018年3月3日から7月22日まで開催された「草間弥生展」です。開催ぎりぎりに間に合いました。屋外には常設の「幻の華」が展示されています。

b0119493_23480247.jpg

松本市美術館全景。開催期間中は外壁も水玉模様で草間ワールドです。建築設計は、宮本忠長建築設計事務所。

b0119493_23480853.jpg

一階のピロティは解放されていていろんな角度から作品を眺めることができます。

b0119493_23480986.jpg

美術館前の松本駅から伸びるあがたの森通り。美術館入り口脇の石垣は松本城を意識してでしょうか。石畳風の白い舗装と合ってます。

b0119493_23480896.jpg

美術館中庭側の回廊と水盤。水は空間にやすらぎだったり奥行き感を出すと思います。

b0119493_23480265.jpg

エントランスを入って左に上がっていくと展示会場です。この日は最終日の前日ということですごい賑わいでした。

b0119493_23480899.jpg

展示作品は基本的に撮影できないですが、この部屋だけは撮影許可があるので皆撮影しています。せっかく見ても写真に取れないと記憶から消えてしまいます。海外では撮影OKの美術館が多いので日本も早く変わってほしいものです。

b0119493_23480816.jpg

中庭にでんと座るかぼちゃ。大型のかぼちゃは直島にもあります。色鮮やかで誰の目にも記憶される形です。

b0119493_23480877.jpg

もちろんここも撮影スポットとなります。こういう場所があると楽しめます。

今回の展示は幼少期から晩年の作品まで一同に展示してあり、特に初期に水玉が見えた作品が印象的でした。またニューヨークの個展で認められた作品も当時はきっとセンセーショナルだろうなというくらいで今も新しさを感じます。

芸術の力は偉大です。


[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-21 14:45 | RICOH GRⅡ | Comments(0)

「民俗学の旅」宮本常一

b0119493_08135567.jpg


「民俗学の旅」宮本常一 (講談社学術文庫)

まち歩きの系譜の中で民俗学まで発展した宮本さんの功績は非常に大きく、内容は非常に深いです。

はじめに、に書かれている文章

「民俗学という学問は体験の学問であり、実践の学問であると思っている」

自身が百姓の家に生まれ生きていくためにその技術を学び実践してきました。前段は祖父、父、母、そしてふるさとを紹介していきます。自分がなぜ全国を歩き、民俗学に関わってきたのかについてその背景や縁のようなものを説明しています。古き良き日本の田舎に見られた温かい人のぬくもり、自分の道がどう決まっていったのか、宮本氏の人生が書かれてます。

「民俗学への道」という本の中で宮本氏はまた次のように言っています。

「民俗学とは、かつて文字を持たなかった民衆社会の中でおこなわれた、文化伝承の方法であった言葉と行為ー慣習的生活ーの記録化と、これをもとにして文化の原型への遡源と、文化の類型、機能を研究しようとするものである。」

農業技術指導をすることで日本の自給率をあげ、豊かな暮らしを実現しようという中から発生した土地土地の生活の技術、これらの伝承者となることが、日本民族の探求の旅でもあったといえます。

決して裕福ではなくボランティアで行っていた活動を中心であっただけに、使命感、志の高さが宮本氏の活動を支えたのではないでしょうか。

歩くことについて。

「私自身にとって歩くというのはどういうことだったのか。歩くことが好きだったのである。歩いていていろいろのものを見、いろいろのことを考える。・・・要するにひとにあい話をすることが好きだったのだろう。同時にまた人の営みを見るのが好きだった。」

「どんなところにも人間の意志が働き、それが現実のものとなっており、しかもその意思と意思には限界があり、限界が境を作っているのである。」

「われわれはただ自然といっているけれども、その自然もよく見るとほとんど人間の手が加わっており、人間の手の加わったものの中にはそこに人の生きてきた姿があり歴史があったのである。」

人生について。

「どのようにささやかな人生でも、それぞれがみずからのいのちを精一ぱいに生きるものはやはりすばらしいことである。生きるということは何かいろいろの意味があるだろうが、一人一人にとってはその可能性の限界をためしてみるような生き方をすることではないかと思う。」

文明について。

「文明の発達ということは、すべてのことがプラスになり、進歩してゆくことではなく、一方では多くのものが退化し、失われてゆきつつある。それをすべてのものが進んでいるように錯覚する。それが人間を傲慢にし、傲慢であることが文明社会の特権のように思いこんでしまう。」

一遍上人。

「口にとなふる念仏を あまねく衆生に施して これこそ常のすみかとて
いずくに宿を定めねど さすがに家の多ければ 雨にうたるる事もなし」

最後に。

「私は長いあいだ歩きつづけてきた。 その長い道程の中で考え続けた一つは、いったい進歩というのは何であろうか、発展というのは何であろうかということであった。 同時に失われていきつつあるものも多いのではないかと思う。

進歩のかげに退歩しつつあるもおんをも見定めてゆくことこそ、今われわれに課せられているもっとも重要な課題でないかと思う。

多くの人がいま忘れさろうととしていることをもう一度掘りおこしてみたいのは、あるいはその中に重要な価値や意味が含まれておりはしないかと思うからである。

これからも人間は長い道を歩いてゆかなければならないが、何が進歩であるのかということへの反省はたえずなされなkればならないのではないかと思っている。」

非常におすすめしたい本です。




[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-19 08:54 | レバレッジリーディング | Comments(0)

b0119493_18185809.jpg

お台場にオープンした森ビルデジタルアートミュージアム「チームラボ ボーダレス」です。オープン間もないということで入場料も格安のキャンペーンをしていました。

b0119493_18185834.jpg

最近では全国の科学館のイベントでも見かけるようになったデジタルアート。参加型のもので子供が楽しめます。

b0119493_18190511.jpg

お台場という観光地に完成したボーダレスは子供から大人まで楽しめる内容になっています。基本構成がマップもなく、ひたすら彷徨うものです。

b0119493_18190587.jpg

この部屋は床一面が鏡張りになっています。なので空間が上下方向に無限に広がります。壁面に取り付けられたスポットライトがデジタルに動きます。これはアートというレベルでものすごい速さで動きます。

b0119493_18190562.jpg

自分がいったいどこにいるのか、どの高さにいるのかすらわからなくなります。

b0119493_18185948.jpg

光の色も同時変化するのでひとつのプログラムを見ているだけでも十分な量がある印象です。

b0119493_18190535.jpg

こちらも閉鎖された空間ですが、壁面はすべて鏡です。なので水平方向に無限に空間が拡張されます。あくまで視覚的です。腰の低いくらいの高さに円形のプレートがあって上からのプロジェクターでさまざまな模様が表現されます。写真はさしずめ草むらでしょうか。

b0119493_18190420.jpg

一番の見所だと思ったのがこちら。天井からLEDテープが無数に降りていて、プログラムに応じて色を変え点滅します。

b0119493_18190574.jpg

デジタルアートというと少し浅めのイメージありますが、完全に度肝を抜かれました。

b0119493_18190520.jpg

デジタルでしかできないこと、デジタルを超えた新しい存在があることを感じました。

b0119493_18190806.jpg

これはもう境界というか曖昧で浮遊している感じです。

b0119493_18190973.jpg

観客自体もひとつの作品の一部に見えます。

b0119493_18190861.jpg

鏡もあってどこが境界なのか、デジタル空間に浮遊します。

b0119493_18190824.jpg

光の滝。撮影スポットになっていました。

b0119493_18191124.jpg

アート作品の中に完全に埋没するアートも珍しいです。自分の動きにインタラクティブに反応するというレベルではなく、完全に埋没です。

b0119493_18191146.jpg

花のゾーン。壁も床も花に満ちます。

b0119493_18191174.jpg

ひたすら彷徨う作品。

b0119493_18191106.jpg

一階と二階があって、二階は子供も遊べる作品になっています。こちらはやわかな光の物体に囲まれて。

チームラボの作品はシンガポールはじめ世界に広がっています。アートは国境を越える、まさにそのまま。きっと世界中の人を感動させるのでしょう。


[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-13 21:23 | RICOH GR | Comments(0)

b0119493_17584274.jpg

平成30年7月12日から15日まで開催された文京区・見どころ絵はがき大賞展。文京区の見所を絵はがきにして投稿、その中から表彰をするという取り組みがされていて、今回はその8回目の作品展でした。場所は文京区シビックセンター。

b0119493_17583584.jpg

入ってまず驚いたのが会場構成。
地図のような台の上に絵はがきが置かれてあります。これは文京区をいくつかの区域に分けて、その場所に相当する絵はがきをディスプレイしているものでした。区民や働く方が自分自分で位置を変えてみたりと非常におもしろい展示手法です。

b0119493_17583576.jpg

人気スポットはこのように絵はがきの山となります。ボリュームでも皆がみている景色と認識できます。

b0119493_17584132.jpg

千石とか本駒込とか主要エリアの場所がわかるように明示されています。この絵葉書からこの場所い行こうかとはならないかもしれませんが、自分の知らない街の魅力の発見に繋がるといいです。

b0119493_17584122.jpg

こちらが大賞の作品。非常に緻密な絵でこれ自体作品ですが、場所の思い入れなどストーリーもあるかと思います。何年たっても忘れられない個人の記憶と場所が結びつくことによる愛着は大切にしたいです。

b0119493_17584217.jpg

展示スペースの1/3は文京建築会によるニュー井戸端という展示です。昔は井戸を中心に井戸端会議といったようなコミュニティがありましたが、現代にもその井戸端に代わるコミュニティ発生の場があるということからスペースの紹介をしています。

b0119493_17584198.jpg

展示もラフな中にセンスの感じるさすが建築家の多い団体です。

b0119493_17584121.jpg

こういった小物がにくいですね。

b0119493_17584210.jpg

井戸をモチーフとしたディスプレイ。昔なつかしいイメージです。

b0119493_17583664.jpg

他にも地元の学校の先生方と天祖神社の在りし日の再現した模型など文京建築会の活動紹介もありました。絵はがき大賞というのも、地元愛育成のきっかけとなりますし、全国的にも見習いたい活動です。


[PR]
# by nichijou-raisan | 2018-07-12 18:17 | デザイン | Comments(0)