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陶都街並探偵団 中山道大井宿ウォーク

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陶都街並探偵団 中山道大井宿ウォークです。
大井宿はちょうど恵那駅から徒歩で歩ける場所に位置します。

恵那は江戸時代に江戸と京都を結ぶ街道の要衝で、69宿の46番目となります。

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木材が主要産業であったため、番所という尾張藩の監視を目的とした施設があった
そうです。現在は跡地として看板が立っているのみです。

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衆議院議員の古屋圭司さんの自宅です。
もともとは江戸時代に庄屋を務めた家柄で敷地も大きく門構えもすばらしいです。

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江戸や明治時代の建物は漆喰や土壁が多いですが、やはりメンテナンスをしないと
傷みが激しく維持が難しいという問題を抱えています。

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ボランティアガイドさんに詳しいガイドをお願いしました。
事前に予約すると主要史跡をガイドしていただけます。

昔の旅館には種類があり、食事付の旅籠屋と、木賃宿という食事なしがあったそうです。

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明治天皇大井行在所。
明治天皇の大規模なご巡幸は6度あり、4度目が明治13年6月28日でした。
旅籠屋の岩井邸が明治天皇の宿泊所として使われたため内部も改修されました。

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大井宿の道の線形はかぎ状に曲がっています。これは枡形と呼ばれるもので
はっきりとした理由はわかっていません。ひとつは、見通しを悪くすることで戦いに
なった時に有利にするため、もうひとつは建物をより多く作るためわざと曲がり
くねらせて接道を増やしたとするものです。

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景観的な制約がないため、江戸時代の建築の横にモダンな個人邸が。
今でこそ宿場町が観光遺産になっていますが、早くに保全されてきたエリアと
制限をかけられず自然に任せてきたエリアとでは歴然とした差が生まれます。

大井宿は悲しいですが、後者になり、かなりのエリアで現代的な建築が建てられ
街並みが崩れてしまっています。

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中山道に限らず、ちょうど大井宿から名古屋に向かう下街道も同様で先日
ウォークをした多治見のオリベストリートでも同じです。
現代に生きる我々が未来に向けて何ができるか考えなければなりません。

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明治天皇行在所は個人の所有であったため長年そのままの状態で保全されて
いたため貴重な内部が見られます。

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中庭からのめずらしい連続した蔵。
こちらは傷みが激しく、改修も難しい状態とのこと。

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お風呂。
天皇の場合は下から焚き出すことはできないとのことで湯船だけが置かれ、
お湯を入れて使ったそうです。

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畳敷きのトイレ。

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今回のウォークでは貴重な遺産はあるものの、街並みのような個ではなく集団と
なった場合にどう保全、しかも維持するための費用の負担を補助する制度など、
していくかが課題になっています。
行政として町の持つ遺産をいかに未来に役立てていくのかを考えていかないと
いけないと思いました。
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by nichijou-raisan | 2015-11-28 00:17 | RICOH GR | Comments(0)

キッチンハウス福岡ショールーム

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2014年10月にオープンしたキッチンハウス福岡ショールームです。
前々から建築デザインから一度来てみたかった場所です。

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電話してみると予約が必要とのことで事前に電話したうえで訪問です。
場所は福岡空港からタクシーで5分くらいところです。

車窓から見ると普通の市街地であれだけのモダンな建築がどこにあるのかと
疑うところでしたが大きな公園の近くでタクシーが敷地に入ると驚くデザインの
建築が目に入ってきます。

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建築設計は窪田勝文氏とあります。
ホームページを見ると白を基調としたモダンな建築の実績の数々が。
今回のデザインも納得がいきました。

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人の身長と比べると建築のスケール感がわかります。

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建物に近づくと社員の方からお出迎えがあります。
中に入ると社員の方の案内で見学します。

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キッチンハウスさんの商品はその名の通りキッチンです。
専門メーカーならではのこだわりの感じられる商品の数々がライフスタイル
に合わせて具体例を見ることができることが最大の魅力です。

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住宅は夢。食事という毎日欠かせない場所であるからこその快適性。
最近ではLD一体化の中でキッチンが家具のひとつになるように思えます。

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中央のガラスの吹き抜け部。
窓枠下から照明が夜はガラス越しにライトアップされる仕組みです。

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こちらは無垢の板の節をあえて残した味わいのあるテーブル。
素材感があるからこその愛着性。

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標準的なもので数百万はしますので、家事をされるかた、ライフスタイルに合わせて
さまざまな提案をしていただけるようです。

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最近の子を持たない世帯の増加、少子高齢化の流れもかなりあるそうで、
一部商品は、ライフスタイルを反映した内容となっています。

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キッチンというより、リビングダイニングの中にキッチンが組み込まれたという
表現でしょうか。ふつうのキッチンでは間違いなくありません。

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キッチンの中にちょっとした読書や趣味もできるデスクがグッドです。

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一階からのステップ。非常に透明度が高い。

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中庭の緑色の石はなんと蓄光石。夜になると緑色に光る演出です。

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天井の見上げ。変化する空が望めます。

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複雑に交差するガラスの反射。

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建物右側側面の曲面の壁。

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エントランス壁に組み込まれた会社ロゴをライトアップする照明。
ピンポイントで当たるように設定されているようです。
照明を見せない建築家のこだわりを感じます。

全体を通して非常にグレードが高いキッチンハウスの世界観を体感できるショールーム
でおすすめです。
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by nichijou-raisan | 2015-11-23 21:48 | RICOH GR | Comments(0)

TOTO MUSEUM

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2015年8月に北九州市小倉にオープンしたTOTOミュージアムです。
TOTOの100周年記念事業として整備されたショールーム兼、博物館となっています。

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驚く外観は、梓設計、鹿島建設による建築です。

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建物には環境にやさしい100の配慮がされています。
節水、ソーラーチムニー、太陽光発電、屋上緑化などなど。

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一階部分は、ホールと、キッチン、浴室、洗面所などのショールームになっています。

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衛生陶器のごとく真っ白な内装仕上げ。

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庭の玉石は、一部陶器を作る工程で出てくるミル摺り用の石でした。

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二階はTOTOの博物館になっていて、歴史やものづくりの流れ、映像や水回り
の変遷や商品の進化などをテーマに展示されています。

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窯の模型。他に焼成に使用する炉材なども展示されています。

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展示空間全体をやさしいカーブでゆるやかに覆っているデザインです。
縁を歩くと天井がぶつかりそうなところもあるので要注意です。

建築全体のシンボリックな面とは裏腹にショールーム、博物館ともにコンパクト
な印象です。天井高のある特異な空間なので見せる内容よりも、建築のほうが
より前に出てきている印象です。
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by nichijou-raisan | 2015-11-23 21:20 | RICOH GR | Comments(0)

京都国立博物館 平成知新館(谷口吉生設計)

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京都国立博物館(京都の人は国博というみたいです)です。
谷口建築研究所の作品に東京上野の国立博物館法隆寺宝物館がありますが、
洗練されたモダンなデザインで、京都も来てみたかったところです。

場所は京都駅から徒歩20分くらいでしょうか、三十三間堂を目指して歩けばちょうど
向かい側にあります。
写真は西側の門から入るとすぐにあるロダン「考える人」。
隆々として肉体美が表現されています。

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明治28年に竣工した煉瓦造建築です。
建築家は、片山東熊博士。重要文化財に指定されています。
シンメトリーな構成が堂々たる風格を醸し出しています。

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正面破風に見える彫像はインド神話における工芸と彫刻の祖神とされています。

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同時期に建てられた奈良国立博物館もまた行ってみたいところです。

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並びに見えるのが2014年に開館した平成知新館です。
ランドスケープも非常に洗練されたものを感じます。

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設計は谷口吉生。豊田市美術館や法隆寺宝物館などのデザインと同じく、直線を
基調としたモダンさの中に和を感じる構成です。

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建物前の池ごしに見る空間。
谷口氏の設計は自然の要素が取り込まれています。水を介在させることで付加される
建築の環境への融合は見事です。

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池の排水処理。エッジには御影石が斜めにカットされ表層のみが溝に流れる仕組み。
非常に水のエッジがきれいです。

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建物正面は全面に水が張った状態です。
ハードな石とかではなく、水を張ることで自然と対話しているかのようです。
細い屋根の構造柱もシルエットが細く、心地よいリズムを感じます。

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水面からすると、一段降りたところに排水溝、もう一段降りると石積み、さらに下が
芝生面と4段構造となっています。
内部から見ると、水面しかエッジが見えず機能性と美観を両立した処理です。

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エントランスゲート。
建物全体のバランスからすれば非常にコンパクトでシンプル。

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エントランスホールは光であふれてます。

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知新館と本館はほどよくバランスされた配置です。

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ホール床の材料は御影石の特殊面状となっていました。
たたき面にウォータージェット風の柔らかな面をしています。

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展示は一旦3階まで上がってから下へと向かうルートになっていました。
今回の琳派展だけかもしれませんが。
写真は二階からの眺め。

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人が動く様を見せるのも谷口建築の特徴です。

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エントランスホールからの階段から回廊へとつながります。

美術館というと巨大になりますが、谷口氏のデザインはバランスがよく空虚にはならない
空間デザインにまとめられています。

また光と影といった日本建築特有のセンスにあふれているので、どこかで見たかも
しれない印象を持つことができます。

おすすめです。
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by nichijou-raisan | 2015-11-15 21:05 | RICOH GR | Comments(0)
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出会いに感謝


by nichijou-raisan
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