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考具

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考具」 加藤 昌治 (阪急コミュニケーションズ)

企画に携わる方なら誰もが使える良書です。

博報堂での勤務経験のある加藤さんがまとめられた考えるための道具です。

かたーい頭をやわらかく、アイデア倉庫にするための本書はさまざまな
切り口で脳に刺激を与えてくれます。

たとえばマンダラート。
これは9つの升目に中央のキーワードから派生するイメージを膨らませる
ものです。周囲に派生した8つからさらに下に落としてさらにブレークダウン
し掘り下げていきます。
商品開発であれば、そこに新しい切り口が見えてきます。

次にマインドマップ。
これは私も使っていますが、セミナーなどでもよく使っている人を見かけます。
いわゆる脳細胞のシナプスの情報の塊で記録、アイデアをまとめていく手法です。
慣れるまで少し時間がかかりますが、慣れれば、セミナー記録などもすごく
簡単にまとめることができます。

おもしろいのがオズボーンのチェックリスト。
これは9つの項目に照らして考えると、発想の広がりが違ってきます。
たとえば、転用したら、とか縮小したら、とか。
最近新聞でも出ていましたが、超小型のマイクロガスタービン発電機。
発電所というと超大型のイメージですが、小型にすることで新しい市場の可能性
が広がると思います。

参考までに9つの項目は
・転用したら・・・現在のままでの新しい使い道は
・応用したら・・・似たものはないか、真似はできないか
・変更したら・・・意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる
・拡大したら・・・大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる
・縮小したら・・・小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる
・代用したら・・・代わりになる人や物は、材料、場所などを代えられないか
・置換したら・・・入れ替えたら、順番を変えたらどうなる
・逆転したら・・・逆さまにしたら、上下左右、役割を反対にしたら
・結合したら・・・合体、混ぜる、合わせたらどうなる

ヒットした商品や、話題の商品をこれに照らし合わせるとなるほど・・・と思える時も。

おすすめ。
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by nichijou-raisan | 2012-02-18 12:04 | レバレッジリーディング | Comments(0)

僕は君たちに武器を配りたい

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僕は君たちに武器を配りたい」 瀧本 哲史 (講談社)

エンジェル投資家である京都大学産官学連携で活躍する瀧本さんの著作です。
以前はマッキンゼーにいたこともあり、その分析眼はすばらしいものが
あります。

本書は、社会に出る若者に向けて書いた本で今の時代をどう読み
そして行動していくか、題名にあるように真実を伝えようとしています。
内容は決して、若者だけでなく、そうした若者と世代を共にする
中高年の方、経営者にも最適な内容だと思います。

成長力のない日本ではもはやかつてのような年功給もなく、過酷な労働
にさいなまれかねない状況があります。日本人がかつてアルバイトして
いた場所には外国人が当たり前のように働いています。

大手メーカーも縮小する国内市場から海外市場に向けてシフトを加速する
ため外国人の採用を積極的に進めています。

こうしたグローバル化が進む資本主義のルールとは何か。

瀧本さんは、資本主義の本質を理解することが大切だといいます。

少し前までなら高給が得られた職場もそうではなくなりつつあります。

歯医者があふれ、弁護士もあふれ、税理士もあふれ・・・
その前提にあるのが学問だったわけですが、その学問の部分もインターネット
が急速に差を縮めているのです。フィリピン講師を使ったスカイプ英会話、
MITの講座をネットで受ける、それが学問の差を急速になくしています。

それはつまるところ、人の差が薄れていくことを意味します。
少々の学問では差が出ず、ごく一般の人と同じになることから市場での
価値も薄れます。

資本主義は、「より良いものが、より多く欲しい」、「同じものなら、安いものの
ほうがいい」という人間の普遍的な欲求に基づいているといいます。

どういう人がこの世界で富を生み出せるのか。

「より少ないコストで、みんなが欲しがるものを作った人」

フォードも、ユニクロも、回転寿司チェーンも確かにそうだといえます。
パナソニックがサムスンに負けるのも、海外でヒュンダイが売れるのも
そういえます。

回転寿司は、機械化によって職人を無くしました。
木曽路も厨房には職人は居ません。
自動車工場にも期間工で作業ができる仕組みになっています。

これはつまり技術革新が進み、結果として誰でも生産に入れるように
なったため、結果労働賃金の低下をもたらしていくのです。

ワーキングプアと叫ばれるこのごろですが、資本主義と技術革新の
進む中でどう生きていくのかが問われているといえます。

これから生き残れるビジネスパーソンは次の4つといいます。

「マーケター」 商品に付加価値をつけて市場にあわせて売ることができる人

「イノベーター」 まったく新しい仕組みをイノベーションできる人

「リーダー」 自分が起業家となり、みんなをマネージしてリーダーとして行動する人

「インベスター」 投資家として市場に参加している人

非常に切り口がおもしろいのでお薦めです。
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by nichijou-raisan | 2012-02-18 11:44 | レバレッジリーディング | Comments(0)
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出会いに感謝


by nichijou-raisan
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