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カテゴリ:レバレッジリーディング( 167 )

「誇りとなる会社の作り方」蓬台浩明

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「誇りとなる会社の作り方」蓬台浩明(現代書林)

浜松にある都田建設の社長である蓬台さんの著作です。
ドロフィーズという北欧風の街づくりが有名で、本の表紙にもある都田駅のリノベーション
も手掛けています。

蓬台さんは「利他の精神」と繰り返し述べられています。
自分の利益ではなく、お客様、引いては社会のためでないと企業は存続できないと言います。

ドロフィーズの語源はというと、ドリーム(夢)、ラブ(愛)、フリーダム(自由)
ズ(仲間)の造語です。
ファンタジックな印象もありましたが、すべてがすべて哲学的な裏付けで展開されている
ことがわかります。

蓬台氏のいくつかの言葉

「美しさは、心の表れ」

「誇りは、自分の存在への感謝と、命に対しての畏敬の念から生まれる」

「企業というのは地域に愛されることなしには存在する意味がない」

「美的センスを高めること、最高のおもてなし」

「本物を丁寧に、そして大切にしていきたい」

「美と経営の融合は、これから必ず大切になってくる時代」

「感性とは、感じ取る力。お客様の心理を感じ取る。人々の心を感じ取る。」

ドラッカー「マネジメントは決して経営学ではなく、人を幸せにする仕組み」

ドロフィーズ 企業理念
・正道を歩む(信念と誇りを持って、嘘偽りなく行動する)
・感謝する(出会いや仕事のあることを素直に喜ぶ)
・社会に貢献する(夢と感動を与える活動を通じ、適正利益を出し続ける)

行けば必ず都田建設が展開する思想や哲学、その空気感に魅了されます。
おすすめです。


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by nichijou-raisan | 2017-06-11 23:09 | レバレッジリーディング | Comments(0)

「生きることは闘うことだ」丸山健二

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「生きることは闘うことだ」 丸山健二 (朝日新書)

孤高の作家、丸山健二によるエッセイ集です。
ひとつひとつの言葉が鋭利な刃物ように突き刺さります。

こうした言葉の数々は経験しないととてもわからないような真に迫ったものばかりで
作品の裏付けになるものと思います。

生き方というものに対して非常に厳しい目線を感じます。
特にまわりに頼らず自分自身の足で立つ、そこに人間らしい生きざまがあるのだといいます。

命の真の喜びとは、緊張の連続の中にこそあり、また生き抜くこととは、闘い抜くこと。

丸山健二の著作は読む側にもある種、闘いを挑んでいるのかもしれません。


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by nichijou-raisan | 2017-06-11 21:43 | レバレッジリーディング | Comments(0)

感性工学

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「感性工学」 長町三生 (海文堂)

感性工学という言葉は耳慣れない言葉です。
副題にあるように、感性をデザインに活かすテクノロジーを言います。

長町氏による感性工学の定義。

「感性工学とは、人間がもっている願望としてのイメージや感性を、
物理的なデザイン要素に翻訳し、具体的に設計する技術のことをいう」

マーケットイン発想する意味でも、感性工学の果たす役割はますます
大きくなるのでしょう。
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by nichijou-raisan | 2017-01-02 17:47 | レバレッジリーディング | Comments(0)

茶道の哲学

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「茶道の哲学」 久松真一 (講談社学術文庫)

茶道文化にかかれた名著です。
茶道を学ぶ方だけでなく、日本文化を知る意味でも興味深いです。

まず茶道というものが日本に特有な一つの総合的な文化体系であるといいます。
茶道によって、人間の動作が落ち着いて洗練されました。
作法というのは美と徳の結合であり、そこに文化的価値があります。
モノとしての茶道は道具類がありますがその根本は動作、作法にあり、
それが400年も継承されてきたのです。

利休が完成させた侘び茶は庶民に新しい文化的な生活を創造したのです。
その意味では茶の果たした役割は大きかったといえます。

久松氏はまた、

「茶道はすべてを吸収して、一つの文化体系をつくりあげている。
芸術という点では、まず建築としての茶室、庭園としての露地、工芸品
として茶道に用いられるさまざまな道具類や美術品があるし、また茶の
作法には道徳的な意味もあるけれども、動作の美ということもはなはだ
大切なことである」

といいます。

茶道文化の七つの性格

1)不均斉
つりあいがとれていないこと。これは数奇でもある。
奇は奇数であり、割り切れない数です。

2)簡素
単純で素朴。

3)枯高
時代を経たもの。さび。

4)自然
無心、無念。作為がない。

5)幽玄
奥ゆかしさ。

6)脱俗
一切の俗心を放って、俗を離れた浄らかな世界に入る

7)静寂
落ち着き、静かさ

この七つの性格を統一した本質的な一なるものがある。
それがすなわち「無」である。無こそは日本茶道文化の創造的
根源であると、久松氏は言います。

利休の南方録には、茶の湯の第一義は、その「本」を知ること、根源
玄旨を悟ること、すなわち心悟である、と書かれています。

私自身、お茶のお稽古を通して、いろんな疑問を持つようになりました。
最初は茶室や庭からの興味でしたが、400年の中で培われた、あるいは
利休が大成した侘び茶が何なのか。
こういった疑問に答えてくれるのが「茶道の哲学」です。

見た目のお茶ではなく、動作や心遣いなど人の生き方を学ぶ場としての
茶道という考え方に共鳴するとともに、これからの茶道を学ぶ立場として
いかに高みに上がっていくことができるのかを考えてみようとえ思いました。
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by nichijou-raisan | 2016-12-29 12:23 | レバレッジリーディング | Comments(0)

「徳川家康の名言」

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「徳川家康の名言」 小野小一郎 (アイパス出版)

副題は最後に必ず勝つ理由とあります。
日本人の打たれ強い基礎は家康によるところが大きいと著者は言います。
江戸時代、家康によって完成されていった武士道精神が今の日本人の
強さにつながっているとも。

本書の構成は、家康の名言集で5つのパートからできています。

第一章 忍耐
第二章 鍛錬
第三章 思慮
第四章 挑戦
第五章 勝利

一章からは一番有名な言葉を。

「人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし。いそぐべからず」
人生の深みを表現した言葉です。
家康の荷はもちろん「天下」であることは異論がありません。

二章からはこちら。

「こころに欲おこらば、困窮したる時を思い出すべし」
必要な欲といえば、自分を成長させる欲ですが、物質的なものは
倹約の精神が必要ということです。
ものあまりの時代の現代では重要な言葉です。

四章からはこちら。

「器物は何ほどの名物にても、肝要のとき用に立たず、宝の中の
宝と言うは、人にて留めたり」
名物と言われる器物はいざという時は役に立たず、宝の中の宝
は人材と言っています。

五章からはこちら。

「天下は天下の人の天下にして、我一人の天下とは思うべからず、
国も又、一国の人の国の人の国にして、一人の国にはあらず。
家も一家の人の家にして、一人の家ならず。何事も一人にては
成り立たぬものぞ。

戦国から太平の世にして戦争をなくすことはまさにこの言葉から
発するものだと思います。
突き抜けたところにいないと、広くあまねく太平を作り出すことは
できないのでしょう。

これは一企業人としても同じで、自分ではなく志の重要性がある
ことも頷けます。
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by nichijou-raisan | 2016-12-29 12:01 | レバレッジリーディング | Comments(0)

LIFE PACKING2.1 高城剛

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「LIFE PACKING2.1」 高城剛 著

年間50か国を超える旅のプロ高城さんの著作です。
一泊から一年まで旅行期間ごとのおすすめパッキングとグッズ紹介
がされていて、ほんとに参考になります。

いくつか気になったモノを紹介します。

1、SPIBELT

これは最近ジョギング用で普及してきたウェストポーチなのですが、非常に
コンパクトで大容量入るもので持っておくと少し外出する時にも使えます。
私も持っていますが、そのうち活躍するでしょう。

2、モバイル自炊セット

海外旅行先で体調不良になった経験は誰しもあるかと思います。
部屋で簡易の自炊ができるのは重要です。
私自身ヤザワ製のトラベルマルチクッカーを持っていくのですが
かなり有効です。
高城さんが紹介しているのは、チタンマグカップと小型サーモス
でお湯を沸かし、そこにパスタを切って入れ蓋をして保温、湯切り
後にパスタソースの粉末をかけます。
トラベルマルチクッカーはインスタントラーメンや佐藤のごはんを
ゆでたりと便利ですが、本体が重いのでそこだけがネックです。
いろいろ研究してみたいです。

3、シワ伸ばしスプレー

旅先でアイロンを使いたくなることがあります。
本格的なアイロンを持っていくのも大変ですが、紹介されている
スプレーを衣類にかけて、ピンと張っておくとしわがとれるそうです。
今度お店で探してみます。
私は先日の旅行の際、海外旅行用のミニアイロンを購入しました。
マイクロアイロンというようなサイズですが、一応スチームも可能です。
日本のホテルでもアイロン貸し出しはまれなので、海外ではもっと
ありえません。必要なものは持っていくしかないですね。

旅のプロによる本気のパッキングリストです。

旅の多い方にぜひ。
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by nichijou-raisan | 2016-10-01 02:22 | レバレッジリーディング | Comments(0)

「現代語訳 風姿花伝」世阿弥

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「現代語訳 風姿花伝」 世阿弥 著(PHP)

能の世阿弥が記した能の理論書です。
世阿弥とは室町時代の能楽の立役者で今日の能の基礎を確立した観阿弥の一子です。

地震が太夫として一座を率いる看板役者の傍ら、風姿花伝をはじめ21の能芸論書を
記しました。

風姿花伝とは、世阿弥が父観阿弥の遺訓を基にした、日本最古の能楽理論書です。
また日本人にとっての美を深く探究した内容になっています。

明治42年に発刊されるまでは秘伝書として一般の眼に触れることはなかったといいます。

世阿弥は「花」という言葉を繰り返し使います。

能における花は自然の花のように散ってしまうため、散らぬように物まね含め数を
こなし究めることで、これが花の種になる、と。

芸能とは、諸人の心を和ませ、感動を与える幸福の根本、つまりは寿命を延ばす法となる
といいます。
楽しみというレベルから、幸せを、そして寿命を延ばすという理念まで通じているとは
まさに驚きです。

「花は心、種は技」

花というのは面白さ、観客に感動を与えるもの、そのために研究し、工夫し、種をつくる。
よって種とは自ら研究した技術といえます。

経典の言葉「善悪不二、邪正一如」を用いて花とはの説明をしています。

「本来良い悪いなど何をもって定めるのか。ただ時により足るものを良い、足りないものを
悪いとするだけのこと、この芸の品々というものも、その時代の人々所々によりその時の
遍き好みによって、受け入れられるものが用に足りるため、花となるのだ。
ただ、時の用に足りるもの、それを花と知るべきである。」

ジャパネットたかたの社長がこの本を何度も読み返しているとある講演で話されて
ましたが、この本を読んでみると、あのテレビ番組で伝えようとしてるもの、伝え方、
まさに風姿花伝ではないでしょうか。

後継ぎについて。

「家はただ続くから家なのではない。継ぐべきものがあるゆえ家なのだ。
人もそこに生まれただけでそこの人とはいえぬ。
その家が守るべきものを知る者のみ、その家の人といえるのだ。」と。

風姿花伝とは、

「その風(伝統)を継ぐものといえども個々人より出ずるところ大であれば、
語れども語り尽くせない。ただその風を得て心より心に伝えゆく花なれば
本書を風姿花伝と名付けたのだ。」
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by nichijou-raisan | 2016-08-12 15:59 | レバレッジリーディング | Comments(0)

「星の商人」 犬飼ターボ

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「星の商人」 犬飼ターボ 著(サンマーク出版)

副題は「成功の秘宝」を手に入れるためのレッスン、とあります。

商売、ビジネスの基本でもありますが、仕事の原理を説いている内容です。

商人を目指す二人レキとスタムが大商人オーランドから大商人の秘法を
買います。

そこに現れてくる文字は、

「他の成功は己の成功」

続いて

「成功者にふさわしき者を選べ」

「その者の成功を知れ」

「仕組みで分かち合う」

と。

二人の商人のうちスタムは人の財産を奪う海賊に、レキは商人の道へと
進んでいきます。

富が有限であるなら、奪い合いという発想になりますが、人の喜ぶことを
するというものには限界がありません。

「この世の富は限られたものではなく、無限である」という言葉を信じれば
人は善の気持ちで仕事ができるんだと思います。

ものすごくわかりやすくシンプルな構成で薄さもありますが、内容はビジネス、
仕事の本質をついているものであり、経営者に最適なのではないでしょうか。
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by nichijou-raisan | 2016-08-12 13:39 | レバレッジリーディング | Comments(0)

「わたしの土地から大地へ」セバスチャン・サルガド

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「わたしの土地から大地へ」 セバスチャン・サルガド/イザベル・フランク(河出書房新社)

世界的写真家セバスチャン・サルガドの自伝です。

東京に行った時は必ずよる青山ブックセンターでたまたま手に取った本です。
帯にはこうあります。

「世界的写真家の、自伝。
 神の眼をもつひと、と称され世界中に大きな影響を与える報道写真家・・・」

この「神の眼」はどんなだろうとぱらぱら見てみると、驚愕の画像です。
その描こうとしている内容とは裏腹にある種、尊敬の念をもって捉えている画像です。

かつて究極のリアリズムを掲げた土門拳のリアリズムに美的要素という表現はふさわしくないですが、威厳とそれを超えた美が伝わってくるのです。

はっきりいって彼の作品は、移民、貧困、紛争などテーマは非常に重いものばかりですが、その一瞬の中に尊敬のまなざしと美へ昇華させているのです。

故郷であるブラジルで原住民の調査をしていて都市に住む人間は自然のかかわりにおいて違ってしまったといいます。我々は木の名前を忘れてしまったことや、自然のサイクルに関しても無知になってしまった。
はたして人は幸せになったのか、進化したのか、そんな問いかけが聞こえてきます。

サルガドはモノクロ撮影が中心です。
そのモノクロへのこだわりは次の文章でわかります。

「だけど白黒のイメージを見るときは、イメージがわたしたちのなかに入ってきて、わたしたちはイメージを消化して、そうと意識しないまま色づけをする。そういうわけで見る人のなかに摂りいれられて、見る人はイメージを自分のものにする。白黒のこういう力はほんとうにすごいと思う。」

写真集ジェネシスの一環で北極圏近くのネオツ族との出会いがありました。
彼らと一緒に過ごしたことで、わたしたちの生活を支えている大原則というのは、わたしたちのいまの社会ができあがるずっと前から存在していたという証拠が得られたそうです。

最後に彼の言葉集を。

「わたしはこの惑星と出会った」

「起源の人間はとても強くて、わたしたちがその後、都会化して忘れてしまった何かをたくさん持っている。わたしたちの本能だ。」

「自分たちはあらんかぎりの手段をつくして、人間という種の生き残りを保障してくれるものを破壊してしまっているんだということも見た。」

「都市化の結果として自分たちを自然から切り離したせいで、わたしたちはとてもややこしい動物になってしまったということだ。この惑星と疎遠になったせいで、わたしたちは奇妙な存在になってしまった。だけどこれは解決不可能な問題じゃない。対策のカギは情報にある。
もう少しでもこういった情報を提供できたんだとすれば、わたしは幸せだ。」

「惑星のほうへ戻っていくのが、よりよく生きるための唯一の方法だ、という確信だ。
現代世界は都市化されていて、規則や法律でいっぱいで、生命力をそがれてしまう。
少しばかり自由を取り戻そうというのなら、自然のなかにしかチャンスはない。」

「わたしの写真は社会活動じゃなくて、職業だ。私の人生だ。
わたしは写真が、撮ることが、カメラを手に持っていることが、フレーミングするのが、光と戯れることが大好きだ。人々と生きるのが、いろいろなコミュニティを観察するのが、そしていまでは動物や木や石を観察するのが大好きだ。
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by nichijou-raisan | 2016-08-08 00:15 | レバレッジリーディング | Comments(0)

土門拳の写真撮影入門

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「土門拳の写真撮影入門」 都築政昭 (近代文芸社)

副題は「入魂のシャッター二十二条」とあります。
日本写真界の巨匠、土門拳の写真術に焦点を当てた著作です。

私が好きな作品に「古寺巡礼」があります。
全国の寺社をまわる作品集です。

「それらはすべて、ぼくの好きなもの、ぼくが睨んで、ハッと胸打たれた
ものばかりなのである。ちうことはとりもなおさず、我々の先祖が積みあげて
きた、日本人のエネルギーを内に秘めているものたちなのである。」

と書いているように、彼の人生はカメラを通して日本人に迫った人と
いえます。

その写真にかけるパワーたるや、半身不随になっても撮影旅行に出かける
執念の人であり、自ら日本写真界の古典を作り上げたと言えます。

土門はリアリズム写真とは、現実を正しい方向に振り向けることだと
言います。

師匠なきカメラマンとして生きた土門。
建築家で好きな安藤忠雄もまた師匠なき、建築家。
共通するものを感じます。

土門は作品を撮影する際、事前に大量の書物を調べ、徹底的に相手を
知るそうです。最後に現場に行き、場合によっては何日も構えた時もある
といいます。

「実相観入」、対象を見ることで、しだいに対象と一体となります。

「カメラというものは、・・・人間の叫びをこだましあう手段に使うことが
ぼくの期待であり、またそれが本当の役目ではないかと思う。」
土門拳

写真といっても、深い作品というものからスマホやデジカメで撮る世界も
あります。

カメラマンとしての使命をもった土門の生きざま、そして作品からは
深い日本人への思いが詰まったもので今なお多くの人を感動させずに
はいれれません。

自分も写真を撮りますが非常に考えさせる本です。
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by nichijou-raisan | 2016-07-17 12:01 | レバレッジリーディング | Comments(0)
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出会いに感謝


by nichijou-raisan
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