2008年 10月 13日
「文章のみがき方」
「文章にみがき方」 辰濃和男 (岩波新書)
この本をすべての文章を読む、書くかたにお薦めします。
文章を扱うプロからすると、自分はなんて浅かったんだろうーって思いました。
それくらいがつーんと頭を殴られたように感じます。
その道のプロはなんでもひとつひとつにこだわりぬいています。
デザイナーが一本のラインにこだわるように、料理家が一滴のしょうゆにこだわる
ように、文章のこだわりを感じる内容でした。
建築家が先人の建築から学ぶように、文章を扱う作家の方もまた先人の作品から
学びます。
それとまったく同じなんです。
いわゆるテクニックという表現よりも、この本の特徴は、文章の書き手がどのように
自らの技術を高め、そして伝えるのかという思想なんだと思います。
間違いなくベストに入る本です。
by nichijou-raisan
| 2008-10-13 00:01
| レバレッジリーディング