2016年 10月 31日
国立西洋美術館
上野にある国立西洋美術館に行きました。
世界遺産に登録されたことで一層人気を博しています。
設計は、近代建築の巨匠ル・コルビュジェです。
近代建築材料は、鉄とコンクリートとガラス。
今でこそモダン建築は当たり前ですが、1959年の建築以降決して色あせない
のはある意味普遍的なデザインがそこにあるからだと思います。
シンプルな形にすればするほど、見えてくるものがあります。
開かれた視界からは豊かな自然、そして光。
人が感じる空間がそこにあります。
コルビュジェは後の世代へ多大な影響を及ぼしました。
外壁の意匠。
天然玉石がプレキャストされています。
舗装のディテール。
コンクリートに天然石の骨材で目地には御影石が。
杉板型枠の意匠を残したコンクリート打ち放し仕上げ。
人工の中の自然なテクスチャが製造過程を物語ります。
ロダン作 カレーの市民。
非常に肉感的な造形美はロダン独特です。
コンクリートによる力強い造形は、さしずめ現代の石といえます。
1961年に完成した東京文化会館。
国立西洋美術館の前にあります。
設計は前川國男。本格的な音楽ホールとして建築されました。
日本のモダニズム建築の巨匠前川國男はコルビュジェの元で学びました。
力強い造形はまさにその遺伝子といえます。
一階ホール部。
床にはさまざまな意匠のタイルが使われています。
天井と柱の意匠。
こうしてみると空間により天井やその他造形を変えています。
内壁の意匠。
こちらも西洋美術館と同じく天然石が打ちこまれています。
人工の中の天然素材は自然を想起させます。
ホールそのものに入ったことがないので、ぜひ入ってみたいものです。
近代建築めぐりができる上野です。
by nichijou-raisan
| 2016-10-31 00:47
| RICOH GRⅡ