2013年 12月 01日
御嵩町を歩く
陶都街並探偵団、今回は御嵩町を歩きます。
御嵩町というのは岐阜県可児郡になります。土岐市の隣です。
御嵩町は古くは中山道御嵩宿として栄えた町で今もその名残が
残っています。
写真はその中心となった願興寺。天台宗です。
願興寺の開創は西暦815年で由緒あるたたずまいです。
建物は何度かの戦いで焼失しては再建され今の建築は庶民の力で建てられました。
住職にお聞きすると檀家がいない寺院のため収入がお布施のみということで
建物及び敷地全般に渡る補修などはボランティアの方々に支えられているとの
ことでした。
宿場の時代には中心的な寺院なだけに残念です。
今再建するための活動をされているそうです。
鐘楼門は県の重文に指定されています。
紅葉は終わりかけでしたが、風情があります。
威風堂々たる構造。
紅葉ごしの鐘楼門を望む。
少し遅かったですが、紅葉もきれいな寺院です。
願興寺は最澄がこの地に来た際、人々の苦しんでいる姿を見て布施屋として建てられ
薬師如来を祀ったのが起源とされます。
鐘楼門下の石畳。
住職にお話を伺いました。
檀家がいないことから教師をされいたそうです。
この願興寺では毎年お祭りも開催されていますが、再建だけでなくどう維持していく
がが課題です。多くの人に知ってもらうこと、現状を知ってもらうことが大切です。
補修された柱。
雨風に耐えてきた柱。
床板もまた痛みも激しい。
プロポーザルで設計された「みたけ健康館」。
探偵団メンバーの設計です。街並に溶け込む意匠です。
たばこ屋のファサードも配慮されています。
中山道みたけ館。
御嵩町の歴史を楽しく学べます。
みたけ館から街道沿いに少し歩くと街並が見えてきます。
商家竹屋です。
昔の商社にあたります。
明治10年頃(1877)の建築とされ、金融業をはじめ繭、木材などを扱う総合商社
のさきがけだったそうです。
表店の間。
道路に面していて応対する場所です。
入り口から土間。
土間の中央には排水溝が走っています。
木材を扱っていたことから非常にいい材木で建築されたそうです。
一番奥にある展示等を望む。
大正頃に建築されたという土蔵。
主屋の中庭に面する廊下。
当時の電話も残されています。
明治以後に建築された茶室。
4畳半の2部屋からなる茶室で、寺院から譲り受けたとされます。
見かけは竹の雨どいですが、よく見るとカバーでした。
意匠性に配慮されています。
茶室内部です。
シンプルな構成。
躙口。
建物との繋がりアプローチなど絶妙です。
土蔵のなまこ壁。
新しい展示等ですが、瓦と外壁のぶつかった部分の意匠がおもしろいです。
千鳥になっているようです。
御嵩町散策おすすめです。
by nichijou-raisan
| 2013-12-01 14:05
| RICOH GR