人気ブログランキング | 話題のタグを見る

考具

考具 _b0119493_11535431.jpg


考具」 加藤 昌治 (阪急コミュニケーションズ)

企画に携わる方なら誰もが使える良書です。

博報堂での勤務経験のある加藤さんがまとめられた考えるための道具です。

かたーい頭をやわらかく、アイデア倉庫にするための本書はさまざまな
切り口で脳に刺激を与えてくれます。

たとえばマンダラート。
これは9つの升目に中央のキーワードから派生するイメージを膨らませる
ものです。周囲に派生した8つからさらに下に落としてさらにブレークダウン
し掘り下げていきます。
商品開発であれば、そこに新しい切り口が見えてきます。

次にマインドマップ。
これは私も使っていますが、セミナーなどでもよく使っている人を見かけます。
いわゆる脳細胞のシナプスの情報の塊で記録、アイデアをまとめていく手法です。
慣れるまで少し時間がかかりますが、慣れれば、セミナー記録などもすごく
簡単にまとめることができます。

おもしろいのがオズボーンのチェックリスト。
これは9つの項目に照らして考えると、発想の広がりが違ってきます。
たとえば、転用したら、とか縮小したら、とか。
最近新聞でも出ていましたが、超小型のマイクロガスタービン発電機。
発電所というと超大型のイメージですが、小型にすることで新しい市場の可能性
が広がると思います。

参考までに9つの項目は
・転用したら・・・現在のままでの新しい使い道は
・応用したら・・・似たものはないか、真似はできないか
・変更したら・・・意味、色、動きや臭い、形を変えたらどうなる
・拡大したら・・・大きくする、長くする、頻度を増やす、時間を延ばすとどうなる
・縮小したら・・・小さくする、短くする、軽くする、圧縮する、短時間にするとどうなる
・代用したら・・・代わりになる人や物は、材料、場所などを代えられないか
・置換したら・・・入れ替えたら、順番を変えたらどうなる
・逆転したら・・・逆さまにしたら、上下左右、役割を反対にしたら
・結合したら・・・合体、混ぜる、合わせたらどうなる

ヒットした商品や、話題の商品をこれに照らし合わせるとなるほど・・・と思える時も。

おすすめ。
by nichijou-raisan | 2012-02-18 12:04 | レバレッジリーディング