2009年 08月 19日
目に見えない資本主義
田坂広志さんの新刊です。
「目に見えない資本主義」田坂広志
いつもながら流れるような語り口で、ぐいぐいと引き込まれます。
リーマンショック以後の経済が今後どうなるのか、
社会はどう変化していくのか、田坂さんのするどい
指摘が随所に現われてます。
田坂の主張では、有限な小さい島国で生きてきた
日本人は、すでに有限世界を理解し行動してきた
といいます。
また農耕民族の日本人は、早くから社会倫理ができて
おり、今なお生きている。それが今後の世界の
倫理に非常に大切なものであると。
実はこの本の中で、先日セミナーに参加した駒崎さんが
引用していた文章に出会いました。
「日本においては、はたらくとは、「はた」を「らく」にする
ことの意味であると語り継がれてきた。
すなわち働くとは、誰かを楽にするためであり、
世の中を幸せにするためであるという労働観が、
語り継がれてきた」
駒崎さんのような社会起業家は今や世界的に注目
されるムーブメントです。
こうしたボランティアと経済活動との融合も
今後促進していくだろうと、田坂さんは言います。
世界の動きが垣間見える本です。
by nichijou-raisan
| 2009-08-19 19:15
| レバレッジリーディング